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SVOOとSVOCの見分け方と訳し方とは?その判別方法を徹底的に解説します。

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5文型

この記事は

「SVOOとSVOCの文型の見分け方がよく分かりません。特に動詞の後ろに名詞が2つ続いた場合どちらの文型か分からなくなってしまいます。何か上手い見分け方と訳し方の違いを教えてください」

と疑問に思っている英語リーディング学習者に向けて記事を書いています。

 

●いつもありがとうございます、まこちょです。

 

 

英語の文型の中にSVOO(第4文型)とSVOC(第5文型)の2つがありますが、この2つは見た目でお分かりの通りとてもよく似ていますよね。

 

 

ですが、この2つの文をしっかりと見分けられないと、英文リーディングでとんでもない誤訳を起こしてしまう非常に重要な箇所になります。

 

 

この2つの文型がなぜこんなに見分けづらいのかというと、目的語(O)と補語(C)になれる品詞にポイントがあるんですよね。

 

 

目的語(O) ⇒ 名詞のみ

補語(C) ⇒ 名詞形容詞

 

 

これを見てください。目的語(O)と補語(C)になれる品詞なのですが、「名詞」が両方にかぶっています。

 

 

もし形容詞なら、補語にしかならないのでSVOCとすぐに判断することができるのですが、もし名詞だったら、

 

 

S+V+名詞+名詞

 

 

と、SVOOとSVOCの両方がこの形になって、見た目ではどっちの文型か判断することはできません。

 

したがって、私たちはS+V+名詞+名詞の形になったときには、この形からSVOO文型なのかそれともSVOC文型なのかを見きわめるための「技」が必要ということになります。

 

 

しかも続きがあって、SVOOとSVOCでは「訳し方」が異なります。

 

 

両方ともなんとなく同じような解釈方法でokならば、百歩譲って細かい判別方法はいらないかもしれませんが、残念ながらこの2つ、びっくりするくらい英文解釈が異なってしまうのです。

 

つまり今回のテーマのSVOOとSVOCの見分け方がしっかりできるということは

 

▶ SVOOとSVOCの解釈の違いに対応することができる
▶ 正確な訳出ができるようになる

 

ということになります。以下の記事を読んでいただくと上記のポイントが驚くほどわかるようになります。

 

ぜひマスターしていただいて、今後の英文リーディングにお役立てください。

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SVOOとSVOCの違い

先ほども触れましたが「S+V+O+形容詞」の形のときは判断に迷いません。なぜなら形容詞が文型にからむときは「補語」意外にないからですね。

 

問題は「S+V+名詞+名詞」と名詞が2つ連続して並んだ時です。このときはしっかりと根拠を持って解釈できるようにしましょう。

 

 

例①

He bought me a present.

 

 

例①はbought(buyの過去形)の後ろにmeとa presentと2つ名詞が出てくる形なのですが、この時に注目するのは2つの名詞の関係です。

 

具体的に言うと名詞=名詞の関係か、それとも名詞≠名詞かをしっかり判断しましょう。

 

今回はme「私」=a present「贈り物」ではありませんのでme≠a presentであることは明白ですよね。

 

この2つの名詞の関係をはっきりさせると、以下のことが分かるようになります。

 

名詞≠名詞  ⇒ SVOO(第4文型)

名詞=名詞  ⇒ SVOC(第5文型)

 

つまり例①はSVOOの第4文型ということになります。

 

 

例②

Ken called the dog Bob.

 

 

この文もcalledの後ろに名詞が2つ続くパターンですが、今度はthe dog = Bobの関係がわかります。名詞=名詞ですね。

 

したがって例②はSVOCの第5文型であることが分かります。簡単ですよね!

 

SVOOの訳しかた

SVOOとSVOCの判別ができるようになったらそれぞれの文型の訳し方をマスターしましょう。これが本当に異なる訳しかたなんですよね。

 

 

SVOOの動詞は別名「授与動詞」といって、必ず「与える」という意味になります。2つのOをそれぞれAとBと書くと

 

 

【SVOOの訳し方】

S+V+A+B

⇒ SはAにBを【与える】

 

 

と訳します。したがって下の訳は

 

例①

He bought me a present.

「彼は私にプレゼントを買ってくれた

 

My father gave me a book on psychology.
「父さんは僕に、心理学に関する本をくれた

 

ちなみにSVOOの最後のOは何も単語だけとは限りません。thatや間接疑問文なんかも来たりしますから注意が必要です。

 

He told her that she was right.

「彼は彼女に君は間違っていないと言った」

He(S) told(V) her(O) [that she was right]=(O).

 

Can you tell me when he will finish his work?

「彼の仕事がいつ終わるのか教えてもらえますか?」

Can you(S) tell(V) me(O) [when he will finish his work]=(O)?

 

SVOCの訳し方

それに対してSVOCの第5文型はどうやって訳すのでしょうか。

 

SVOCはOとCの間が「O=C(主語→述語)」の関係になります。したがって訳出も「OがCだ」の関係がしっかりわかるように訳すようにしましょう。

 

 

【SVOCの訳しかた】

「Sは【O=C】だとVする」

 

 

SVOCの第5文型の訳しかたについては、以下の記事で徹底的に解説しています。ぜひ暇を見つけて立ち寄っていただけたらと思います。

SVOC(第5文型)英文の解釈方法を教えます!ポイントは知覚動詞と「因果関係」の動詞だ

 

 

Ken called the dog Bob.

「ケンはその犬をボブと呼んだ」

Ken(S) called(V) the dog(O) Bob(C).

 

the dog=Bobの関係をチェック

 

I found her attitude laziness.

「私は彼女の性格は怠け者だとわかった」

I(S) found(V) her attitude(O) laziness.

 

her attitude = lazinessの関係をチェック

 

このように、S+V+名詞+名詞の形はSVOOとSVOCのどちらかを判断し、それぞれの訳し方で適切にリーディングしなければならないことをしっかり理解することが重要です。

 

以上のことを踏まえて今回のお題をリーディングしてみましょう。びっくりするくらいS+V+名詞+名詞の英文解釈が楽になることが分かります。

 

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S+V+名詞+名詞の英文解釈

【課題】
In a situation like this, regardless of the kind of job you want to find, your skills and experience will give you a definite advantage over those without having them.

【単語・表現】

  • situation「状況」
  • regardless of 「~に関係なく」
  • definite advantage「絶対的な有利」

 

解説

In a situation like this, regardless of the kind of job…

 

前置詞Inから始まるこの文章ですが、「前置詞のついた名詞は文の主語(S)になれない」というルールがありますので、前置詞がついてない名詞を探しつつ英文を読んでいくことになります。

 

主節の主語(S)と動詞(V)の見つけ方については以下の記事を参照してください

主節の主語(S)と動詞(V)の見つけ方は?従属節との違いを覚えて英文解釈を楽にする方法

 

ですがこの箇所、すべての名詞に前置詞がついているんですよね(笑)主節の主語(S)になれるものがないことを感じつつ読み進めましょう。

 

(In a situation)⇐(like this), (regardless of the kind)⇐(of job)…
「このような状況では、…の仕事の種類に関わりなく、」

 

 

「前置詞+名詞」が修飾方法は2種類で「副詞句」として動詞を修飾するか、「形容詞句」として前の名詞にかかるかを判断します(黄色いマーカーの箇所が前の名詞を修飾しています)。

 

「前置詞+名詞」の処理については以下の記事を読んでみてください。どのように修飾するか、手順を解説しています。

「前置詞+名詞」の処理は2パターン!まずは名詞を修飾することから始めてみよう

 

 

…the kind of job you want to find, your skills and experience will give…

 

 

you want to find…の部分が一見「主節」のS+Vに見えますが、findの目的語(O)がありませんし、後ろのwill give(V)…の説明がつかなくなってしまいますよね。

 

 

そう、ここはyouの前に関係代名詞が省略(which / that)されているんです。

 

 

したがって

 

regardless of the kind of job ⇐[(which) you want to find],

見つけたい仕事の種類に関わりなく」

 

your skills and experience(S) will give(V)

「技能と経験は…を与えるだろう」

 

と訳せればバッチリです。

 

 

your skills … (S) will give(V) you a … advantage

 

 

動詞(V)の後ろに名詞が2つ重なっています。つまりここがS+V+名詞+名詞の形になっている今回のテーマですね。

 

もちろんyou≠a … advantageなのは明らかですから、この英文はSVOOの第4文型であることが分かります。したがって

 

 

… will give(V) you(O) a … advantage(O)

「(人)に絶対的な有利を与えるだろう」

 

 

と解釈していきましょう。

 

※ ちなみにこの箇所はyour skills and experienceが主語(S)の「無生物主語」の文であることもチェックポイントです。

 

無生物主語構文は主語(S)を「~は【が】」と訳さずに副詞的に訳すと日本語らしい訳文になりますよ!

 

「技能と経験は(人)に絶対的な有利を与えるだろう」

技能と経験により(人)は絶対的に有利になるだろう」

 

無生物主語構文の解釈方法については以下の記事に詳しくまとめています。ぜひ参考にしてください。

無生物主語構文とは?訳し方をマスターして英文解釈を有利にしよう!

 

… over those without having them

 

overは「対比」の前置詞として使うことができます。

 

ここでは後ろの語句がthose without having them「それらを持たない【人】」と「人」が来ていますので、前の箇所の「スキルを持っている人」と比較していることが分かります。

 

全訳「このような状況では、見つけたい仕事の種類に関わりなく、人が持つ技能と経験により、それらを持たない人々よりも絶対的に有利になるだろう」

 

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あとがき

今回はSVOOとSVOCの見分け方と訳し方について解説しました。まとめると

 

S+V+名詞+名詞の形になったら

  • 名詞と名詞が「=」か「≠」を判断
  • それぞれの訳出方法で解釈する

 

という手順を踏んでいくことになります。

 

ぜひマスターして、今後の英文リーディングにお役に立てば幸いです。また会いましょう。

 

なお、英文解釈上、5文型について知っておくのは非常に重要です。文型について集中学習したい人は、以下のカテゴリー一覧をのぞいてみてください。

 

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