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notには2種類の使い方があり!文否定と語句否定の違いについて知っておこう

否定

この記事は

「否定のnotなのですが、何か英文のどこに置いてもいいイメージがあります。通常は動詞の近くにnotを置くべきではないのでしょうか?」

と疑問に思っている英語学習者に向けての記事になります。

 

● 英文を否定する副詞の代表にnotがありますが、英語のnotには2種類の使い方があるのはご存じでしょうか。

 

え?notって動詞を否定するんじゃないの?と思った方もいらっしゃるかと思うのですが、それはnotの使い方の一部分にすぎません。

 

しかも、動詞を否定しないnotのほうはそれなりにルールがあり、知らないと英文解釈上支障をきたす可能性大です。

 

そこで今回はnotの否定パターンについて徹底解説!意外に種類が多いnotの使い方と、注意すべき用法について例文を使って確認してみたいと思います。

 

以下の記事を最後まで読んでいただけると、次の点であなたの英文リーディング力は著しく向上します。

 

▶notの使い方には2種類あることが分かる
▶notには注意すべき用法がある

 

ぜひ以下の記事を参考にしていただいて今後の英語学習にお役立てくださいませ。

 

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notの文否定と語句否定

notは品詞的には「副詞」に分類されるのですが、英語の「副詞」の置き場所は、比較的自由度が高いです。もうその気になったら英文のどこにでも置くことができるくらいなんです。

 

ですが、notの位置を自由に置いてしまうと、それはそれは英文が読みにくくなってしまいますので、基本的には2種類の使い方に分類しある程度notの位置を決めているのが普通です。

 

この2種類のnotについては名称が決まっていますのでご紹介しますね。

 

文否定のnot

動詞を否定するnotを文否定と呼びます。要するにdon’t tellとかis not…とか言った使い方でお馴染みですよね。動詞を否定するということは必然的に文全体を否定するのと同じですから「文否定」と呼ばれているんです。

 

He doesn’t come from Tokyo.

「彼は東京出身ではない」

 

この例文を見たら分かる通り「文否定」ですから、文全体が「否定文」になっているのがポイントです。

 

【文否定のポイント】

  • ① 動詞を否定=文全体を否定する
  • ② 動詞の近くに置く
  • ③ 文全体が否定文になる

 

語句否定

ところがnotには動詞を否定する「文否定」だけでなく語句を否定する「語句否定」と呼ばれるものがあるんです。例えば次の例を見てください。

 

例①

I didn’t decide to use this computer.

「私はこのコンピューターを使うことを決めなかった」

 

例①は「文否定」。decideという動詞のすぐ近くに置いて、文全体を否定していますよね。ところが次の例はどうでしょう。

 

例②

I decided not to use this computer.

「私はこのコンピューターを使わないことを決めた」

 

今度の例文のnotが否定しているのは動詞ではありません。その直後のto use this computerを否定しているんです。

 

このように動詞ではなく、文中の語句を否定するnotを「語句否定」と呼びます。語句否定ですから文全体を否定していません。したがって文全体は肯定文になるのがポイントです。

 

【語句否定のポイント】

  • ① 直後の語句を否定する
  • ② 否定する語句の直前に置く
  • ③ 文全体は肯定文になる 

 

※ここで注意!「文否定」と「語句否定」のnotの区別がつかない方へ

よくある質問にこの2つの種類のnotの区別がつかないという人がいるのですが、以下のnotルールを覚えておくと良いでしょう。

 

【notのルール】
notは自分の右側しか否定しない

 

これはnotを語るうえで非常に重要なルールです。notは右側を否定するのであり、【左側は全く否定しない】というのは意外に知らない方が多いんですよ。

 

例えば先ほど例ですが、didn’tが否定する場所はnotの右側、つまり黄色アンダーラインを引いたところです。

 

I didn’t decide to use this computer.

 

このときアンダーラインに動詞decideも入っていることがわかるでしょうか。それに対して例②は

 

I decided not to use this computer.

 

でdecidedが否定箇所に含まれていないのがポイント。つまり動詞を否定していないのでこちらは語句否定と分かるわけです。

 

I want a comb, not a hairbrush.

「ヘアブラシではなく、くしが欲しい」

I told you not to do that!

「そんなことしないように言ったよね」

 

語句否定notとbutが結びついて相関構文を作る

この語句否定のnotは上記の例のように否定したい語句の直前に置いて使う用法であることは理解できたかと思います。

 

ところがこの語句否定のnotですが、butなどの語句と結びついてよく使われることがあるんですね。例えばnot A but B「AではなくB」という使い方をすることが出来るんです。

 

I study not English but Japanese.

「私は英語ではなく日本語を勉強しています」

 

I am watching not a TV program but DVD.

「私はテレビ番組ではなく、DVDを観ています」

 

こういった組み合わせを「相関構文」とか言ったりするのですが、このnot A but Bは使うのに際して、いろいろと細かいルールがあったりします。ちょっとまとめてみましょう。

 

【not A but Bの基本ルール】

  • ①AとBは必ず同じ品詞(形)になる
  • ②AとBは「語」だけでなく「句・節」も置くことが出来る

 

特に①のルールは英文解釈上、極めて重要なルールです。以下の例文をご覧ください。

 

We are here not for sightseeing, but on business.

「ここにいるのは観光が目的ではなく、仕事できたのだ」

 

この英文にはnot A but Bの相関構文が使われているのですが、AとBの「形」に注目してください。for sightseeingとon businessですが、両方とも「前置詞+名詞」と同じ形をしています。

 

このように相関構文というのはAとBを必ず同じ形にしなければならないんですね。

 

またAとBに入るのは語だけじゃなくで不定詞句とか節(S+V)なども置くことが出来ます。そうすると長くなりますので、not A but Bの構文であることが気づかない場合があるので注意が必要です。

 

She likes him not because he is handsome but because he is sincere.

「彼女が彼を好きなのは、イケメンだからではなく、誠実だからだ」

 

上記の例文なんてAとBの部分にbecause S+Vの節が入り込んでいます。このように節だろうが句だろうが同じ形であれば相関構文の中に組み込んで使うことができるんですね。

 

このようにnot A but Bは比較的理解するのが容易なのですが、この相関構文とんでもない地雷があるんです。知らないと絶対にパニックに陥りますので、ぜひ以下の記事を熟読しておいてください(大袈裟だなぁ…)

 

なんと!not A but Bのnotは移動可能!?

本来否定語のnotというのは動詞と一緒に使ってなんぼの用法ですので、必然的に動詞の周りにnotを置くのが一番しっくりくる使い方です。

 

つまり語句否定のnotの使い方は本来のnotの使い方とはかけ離れた例外に近い用法であることは覚えておいたほうが良いでしょう。

 

したがって本来はnot A but BのAとBは同じ形をしていなければならないのですが、notが動詞に引っ張られて、notの位置が動詞近くに移動してしまい、結果的にAとBの形が変わってる【ように見える】応用の形があるんです。

 

思わずなんだそりゃ?と思った方もいるかと思いますので、次の例文を見てみてください。先ほどの例文をもう一度ご紹介しますね。

 

We are here not for sightseeing, but on business.

 

これが正規のnot A but Bの使い方ですがnotが動詞に引っ張られて

 

We are nothere for sightseeing, but on business.

 

となってしまう例外があるんです。見てください、AとBの形が変わってしまいましたね。

 

こうなるとnot A but Bの構文に気づかないという事態も十分ありえるわけです。特に英文自体が長くなり、AとBに「句」や「節」が入っている場合は十分な注意が必要!

 

もちろん対応策は以下の点に注目してnotの位置を本来の場所に戻して解釈することになります。

 

【not A but Bのnotの位置がおかしかったら】

  • ①Bの形を見る
  • ②Aの形がBと同じになるようnotの位置を移動する

 

ちょっとここで実際の英文を解釈してみましょう。このnot A but Bの応用形を知らないと、相当苦戦するはずです。

 

not A but Bの演習問題

【課題】
Some women do not buy their new dresses because they like them, but because they do not like to be behind the fashion.

 

【単語・表現】

  • behind the fashion「流行に遅れる」

 

解説

Some women do not buy their new dresses…
「新しい服を買わない女性も何人かいる」

 

ここまで英文を読むと特に問題のない否定文に見えます。文頭のSomeは「いくつかの」ではなく「~するのもいる」と訳すのがより自然です。

 

ところがこの後の文を読んでみると、butをはさんでbecause節が2つ並んでいるのが分かるはずです。

 

because they like them, but because they do not like to be behind the fashion.

 

そうするとこの英文はまともに読んでも解釈できません(実際に訳してみてください、訳が全然まとまらないことが分かります)。そこでこの文はnot A but Bの「相関構文」を疑っていきましょう。

 

not A but Bは何度もいいますがAとBは同じ形になるのがポイント。Bがbecause節ですから、Aも同じbecause節になるようにnotを移動します。すると

 

Some women buy their new dresses

「新しい服を買う女性もいる」

not because they like them,

「自分の好みからではなく」

but because they do not like to be behind the fashion.

流行に遅れたくないために」

 

となるわけです。訳は「自分の好みからではなく、流行に遅れたくないために新しい服を買う女性がいる」

 

※注意!not ~(just) because…の2つの訳し方

もう1つ!notを使った構文でどうしても押さえなければならない構文があるんです。それがnot~because…構文。

 

しかも構文はどちらの訳になるかは文脈によってでしか判断できません。したがって難易度はかなり高いですが、まずは2つの訳し方があることは押さえておきましょう。

 

● not~because…の2つの訳し方

  • ①「…だから~ない」
  • ②「…だからといって~というわけではない」

例えば次の文を見てください。訳し方によって内容がだいぶ変わることが分かります。

 

I didn’t marry her because I loved her.

 

この文を①で訳すと「彼女を愛していたから、結婚しなかった」、つまり結婚していません。

 

ところがこれを②の文で訳すと「私は彼女を愛していたから結婚したわけではなかった」となります。つまり結婚したんですよね。

 

いくらなんでも「結婚の有無」は非常に大きい点です。このようにこの構文は文脈から判断して正しい訳を入れないと、とんでもない誤訳に通じますから注意が必要ですね。

 

 

 

notの否定と語句否定についてのまとめ

 

今回はnotの2種類の使い方について考察しましたがいかがでしたでしょうか。notの使い方についてまとめると

 

  • ①notは動詞(文全体)を否定するものと語句のみを否定するものがある
  • ②それぞれ最後は否定文になるものと肯定文になるものに分かれる
  • ③not A but Bは厳格なルールがあるので注意する
  • ④not~because…構文は文脈で訳し方を選ぶ

 

となります。いや~ただのnotだと思ってナメてはだめですよね。

 

ぜひマスターして今後に生かしていただければ幸いです。また会いましょう。

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