この記事は
「willって未来を表すほかに、別の意味はありますか?」
と疑問に思っている方に向けて記事を書いています。
●みなさんこんにちは、まこちょです。
よく未来表現としてwillを使いますが、willは単純に「未来」のことを表すだけではありません。
なかなかこのwillは深い表現で、表現者の「気持ち」を表すことができる助動詞と言われています。そこで今回は「意志」のwillについて徹底解説!ぜひマスターしていただいて、今後の英語学習にお役立てくださいませ。
willの基本的な意味
willは「意志」を表すと言ったけど…
以前willの基本的な特徴について説明したかと思うのですが、ここにもう一度再録しますね。
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【willの特徴】
①無計画・とっさに決まったこと(予想・推量)
②意志を含む
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willの特徴として上記の2つを挙げたかと思うのですが、そのうち②の「意志」についてもう一度考えてみてください。
例
I will do it.
「私はそれをします」
上の例はもちろんwillが「話し手(書き手)=『I』」の意志を表しているのは分かると思うのですが、ではwillを使ったらどのような場合でも「意志」を表すのでしょうか?
残念ながらそうじゃないんですね。willを使って「意志」を表すのは主語(S)が【1人称のとき】というのは意外に知らない人も多いのではないでしょうか。
でもね、よくよく考えれば当然ですよね。私たちは「自分自身(1人称)」が今意志を込めているかどうかは、自分自身のことだから分かるのは当たり前です。
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● I will ~
→「私が~します」
→「I(私)の意志表明」
● We will ~
→「私達(みんなで)~しよう」
→「We(私たち全員)の統一された意志表明」
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例
We will play tennis when we finish this work.
「この仕事が終わったら(みんなで)テニスをしよう」
2・3人称の主語と一緒に使うwillは「意志」が弱まる?
ところが2人称(you)や3人称(heやtheyなど)が主語(S)になったらどうです?自分自身以外の人が「意志」を込めたかどうかはその人にならない限りは分からないじゃないですか。
平たく言ったら、人間は「自分の気持ち」は分かるけど、「他人の気持ち」は分からないと言ったところでしょうか。
ですから2・3人称+willという形になったときは、willに「意志」は薄れて、あくまでも「予想・推量」の意味が前面に押し出されることになるのです。
ですがね、ここからがこのwillの難しいところです。
確かに「意志」は自分の気持ちだから本人しか分かりません。ですが「意志」を込めたかどうかの【確認】ぐらいはできるんじゃないですか?
そう、2人称というのはyouですから、私(たち)にとって直接対峙する「相手」です。
したがって目の前にいるのですから、さすがに相手に「意志」の確認ぐらいはしてもいいんじゃないでしょうか?
例
You will play tennis.
例えば上の例文は2人称の主語youが使われていますよね。もちろんwillの根底には「意志」があるのですから、この文のwillにも当然「意志」のニュアンスは健在です。
ですが意志が本当にあるのかどうかは【本人のみぞ知る】。したがって表現としては「意志の確認程度」になるのは当然ですね。したがって訳は
訳「あなたはテニスをするんだろう(する意志があるのだろう)」
となります。もう1ついきましょう。
例
Will you do it?
これは?もちろん意味は「あなたはそれをするだろうか?」ですが「意志の確認」があることを考慮すると「あなたはそれをする意志がありますか?」に近いです。
またみなさんはWill you~?の表現として「~していただけませんか?」という依頼表現を中学の時に学習したかもしれませんが、これだって【相手の意志を確認している表現】であることには変わらないわけですよね。
これが主語が3人称になったらどうなると思います?3人称といったらもはや対峙している「相手」ですらありませんから、「意志」があるかどうかなんて分かるわけがなく、【意志を推量する】ことぐらいしかできなくなるのです。
例
She will get mad.
「彼女は怒り狂うだろう」
例
She will study English.
「彼女は英語を勉強することだろう」
さて、ここまでのお話をまとめておきましょう。
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【willのまとめ】
①【1人称+will】
→ バリバリ意志がこもる 意志>推量
②【2人称+will】
→ 意志は「確認程度」 意志≒推量
③【3人称+will】
→ 意志は推量するしかない 意志<推量
※どれが主語になってもwillには「意志」を前提にした意味合いになる。
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う~ん…willだからといって何でも意志が前面に来ると考えるのは問題ありのようですな!
主語が1人称のwillでも「意志」のニュアンスを出さない方法
なんと、主語が1人称でも「意志」を前面に出さないで「推量」の意味にするwillの用法があります。
「進行形」の解説をするときに触れようかと考えていたのですが、「未来表現」であるのは変わりありませんので、ここでご紹介しますね。
それはwill be+~ingの形です。この形になるとwillから「意志」のニュアンスがほぼ消えて「推量」の意味にすることができます。
● will be + ~ing
「~していることだろう」
「~することになっている」
例
I will be working in the office when you get to the shop.
「君がお店に着くころ、私はオフィスで仕事をしているだろう」
意志のwillのまとめ
さて、今回はwillの「意志」について徹底解説いたしましたがいかがでしたでしょうか。
私達ってどうもwillを見るとまずは「あ!未来表現のwillだ」と思うわけじゃないですか?ですが実際にはwillには「意志」のニュアンスが入り、しかもそれが主語によって強弱がある、というのはなかなか教えてもらわないと難しいような気がしますね。
ぜひマスターして今後の英語学習にお役立てください!
また会いましょう。
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