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英語の「挿入」の英文解釈方法とは?4つの訳し方をマスターしよう!

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挿入

この記事は

「文中でカンマに挟まれた箇所が突然現れるとわけわからなくなります。文の構造がつかみにくいし、そもそもカンマの箇所はどうやって訳すのですか?何か法則があったら教えてもらいたいのですが…」

と悩んでいる英文解釈学習者に向けて記事を書いています。

 

●こんにちは、まこちょです。

 

英文を読んでいると、突然まるで邪魔をするかのように英文中にカンマで挟まれた箇所があったりしますよね。例えば以下のような英文などがそうですね。

 

The economy of this nation will, I think, become worse.

 

正直こういう英文を読んでいると嫌ですよね。思わず「カンマで挟まっているお前って何?邪魔!」と思ってしまっても致し方ないと思います。

 

ちなみにこのように英文の途中にシラっと登場するカンマで挟まれた語句を「挿入」といいます。まったくもってこの忌み嫌われている挿入の存在について実は今回この記事を読んでくれているみなさんに朗報があるんです。

 

なんとこの「挿入」、実はパターンがあり、マスターするとあっさり挿入の部分をクリアすることが可能。しかもそのパターンはそれほど多くないのです。

 

そこで今回は英文中に現れる「挿入」のパターンを完全網羅!以下の記事を読了すると次の点であなたの英文解釈力は目に見えて向上します。

 

▶ 挿入の箇所を処理方法が分かる

 

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挿入を見かけたらまずやること

英文の挿入はカンマとカンマの間に挟まっていますから、そういう意味では見つけるのは楽です。つまり形上は以下のようになっています。

 

,~, … 

 

なんかイマイチこれだけではイメージがつかみにくいと思いますので、先ほどの例文を再登場させます。挿入の部分は

 

 

The economy of this nation will, I think, become worse.

 

 

この赤い部分ですね。カンマで挟まってますから分かりやすいはずです。

 

ところで英文を読んでいて「あ、挿入だ」と思ったら、いの一番にすることがあるんです。それは

 

挿入箇所を見たら
挿入部分を「外し」てみる
② 残った箇所をくっつけてみる

 

と、この2つを実行します。これが何よりもまず英文解釈上超重要なポイントになりますね。

 

例えば上記の例文ですが、以下のように処理をしていきます。まずは挿入部分を取り、

 

 

The economy of this nation will, ~, become worse.

 

残った箇所をつなげてみます。そうすると挿入部分があるとイマイチ見えにくい英文の文型がはっきり分かるようになるのでおススメ。

 

 

The economy(S) of this nation will become(V) worse(C).

「この国家の経済は悪化するだろう」

 

このように「挿入」と分かったら、慣れない人はまず挿入箇所をいったん外して、残りの文の意味を拾っていくことが重要です。

 

挿入箇所の処理方法

メインの文の意味を把握したら、外した「挿入箇所」を処理していきます。

 

というとちょっと構えてしまう方のいるかもしれませんが、挿入箇所の形はパターンがある程度決まっているんですよね。

 

したがって事前にそのパターンを押さえてしまうと、挿入箇所がなんであれ恐れる必要はないんです。

 

これが挿入箇所のパターン

  1. 名詞(句・節)⇒ 前の名詞と「同格」
  2. 副詞(句・節)⇒ 動詞を修飾
  3. 主語(S)+動詞(V) ⇒ thatをつけて文の初めに持っていく
  4. 「前の名詞が意味上のSの場合」⇒ 形容詞修飾で前の名詞にかかる

(引用:まこちょ英語ブログより)

一見難しそうに見えるでしょ?実はすごく簡単、下の例文を見てください。

 

挿入箇所が名詞

 

例① 

Ken, the only son of the Foreign Minister, was very surprised at this situation.

 

挿入箇所がカンマで挟まっている部分(赤い箇所)なのはお分かりいただけるかと。挿入部分は「名詞句」になっています。

 

挿入部分が名詞の場合は前の名詞と「同格」の関係になります。ここではKenと「=」の関係、つまり

 

Ken=[the only son of the Foreign Minister], was…

 

と読めればバッチリです。「ケンは外務大臣の一人息子だったが、この状況に非常に驚いた」

 

 

まこちょ
まこちょ

文中に名詞の働きについてしっかりと身につけましょう。以下の記事に詳しく解説しています。

 

挿入箇所が副詞(句・節)

例②

We must, if possible, have a dental checkup.

 

 

挿入箇所はif possible。if節が副詞節で動詞のhaveを修飾している形になっています。

 

 

We must, [if possible], ⇒ have a dental checkup.

「できることなら、歯科検診を受けるべきだ」

 

 

If you may not, from lack of courage, ask her to marry you, she will do some other man.

 

 

挿入箇所はfrom lack of courageの箇所。前置詞+名詞はMで副詞句を作ります。したがってmay not askの箇所にかけていけばokです。

 

If you may not ask her to marry you, she will do some other man.

 

may not ask her to marry ⇐ from lack of courage

「もし君が、勇気がなくて彼女に自分と結婚してくれと頼まないなら、彼女は他の男と結婚してしまうだろう」

 

挿入箇所がS+V

上記でご紹介した例文はこのS+Vのパターンの挿入です。

 

例③

The economy of this nation will, I(S) think(V), become worse.

 

 

挿入箇所がS+Vで構成されている場合は、この箇所を英文の一番前に出すと良いでしょう。その時S+V+thatとして繋げると上手くいきます。

 

I think (that) the economy of this nation will become worse.

「この国家の経済は悪化すると思う

 

The typhoon, I am afraid, is approaching Japan.

I am afraid (that) the typhoon is approaching Japan.

「台風は日本に近づきつつあるのではないかと思う」

 

※この文の間に「S+V」が挿入されるパターンはS think / suppose / guess / expect / admit / believe / know や S be sure / be aware,it seems / appears / is true /is said / is thoughtなど、後ろにthatを補える動詞であることに限ることも覚えておきましょう。

 

以上のことを踏まえた上で、次の英文を読んでみましょう。恐ろしいほどあっさり読めるはずです。

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挿入の演習問題

【課題】
① On our last trip to the United States, my son bought postcards at each of the cities we visited. ②These, he told everyone who asked, were his “mementos” from his vacation.

【単語】

mementos「記念物」

 

【解説】

今回は2文構成ですが気にせず読んでみましょう。①文はそう悩まずに読めるはずです。

 

【第1文】On our last trip to the United States, my son bought postcards at each of the cities we visited.

 

赤い箇所は「前置詞+名詞」ですが、前の名詞を修飾する「形容詞」用法です。

 

前置詞+名詞の解釈方法は2種類あるのでしっかりと押さえておきましょう。

 

 

訳「私たちがこの前アメリカ合衆国に旅行した時、私の息子は行った先々の都市で絵葉書を買った」

 

【第2文】These, he told everyone who asked, were his “mementos” from his vacation.

 

Theseは「代名詞」ですので、文頭の名詞ですね。主節の主語(S)と動詞(V)の見分けかたのルールにそってこのTheseを主語(S)と考えるのが正しい読み方です。

 

主語(S)と動詞(V)の見分け方は以下の記事に詳しいです。今回のTheseが主語に思えなかった人はぜひ確認してみてください。

 
 
These(S), he told everyone who asked,…

 

もちろんTheseを受ける動詞(V)を探しますが、その前にカンマで挟まった箇所が。もちろん今回のテーマです。いったん英文中から外してみましょう。

 

すると動詞wereがTheseとピッタリ合いますね。

 

These(S) were(V) his “mementos” from his vacation.

 

この箇所の訳は「こういった物が自分の休暇のメメントス=記念品だ」

 

最後に挿入の箇所を処理していきます。挿入箇所がS+Vになっているタイプだと分かったら、英文の文頭に移動しましょう。接続詞のthatを補って以下のように考えられれば完璧です。

 

He told everyone who asked (that) these were … .

 

全体訳私たちがこの前アメリカ合衆国に旅行した時、私の息子は行った先々の都市で絵葉書を買った。たずねる人みんなに対して息子は、こういった物が自分の休暇のメメントス=記念品だ、と言った」

 

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あとがき

今回は英文の挿入箇所についての処理方法について解説させていただきました。挿入箇所の処理については

 

  1. 挿入箇所を外す
  2. 前後の文をつなげる
  3. 最後に挿入箇所を処理する

 

といったルーチンを身につけてみてください。もちろん慣れてきたら、英文解釈の途中で挿入箇所の種類によって処理をする、といったこともできるようになってきますので、ぜひ繰り返し練習してみてください。

 

また会いましょう。

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