この記事は
「文頭がofで始まる英文の読み方がさっぱり分かりません。またofで始まる文に限って英文全体の構造が今一つよく分からなくなることがあるんです。何か読み方のコツみたいなものはないのでしょうか」
と悩んでいる英文解釈学習者に向けて記事を書いています。
● いつもありがとうございます、まこちょです。
英文は文頭が「何で」始まるかによって、リーディングパターンを絞ることができます。当ブログでも「知っていると得をする文頭パターン」というテーマで、これまでいくつかの記事を書いてきました。
当ブログで記事にした「文頭パターン」について確認したい方は、以下の記事をクリックしてみてください。
もちろん以上の英文の文頭パターンを学習し、パターン化すると目に見えて解釈力が向上します。ぜひマスターしていただいたらと思います。
今回のその文頭パターンの1つなのですが、かなりの頻出パターンなくせになかなか正確に英文解釈をすることができないもので有名です。
そう、それは文頭のof。
文頭がofで始まる英文も法則があり、たった3つしかありません。ですからそのパターンを覚えてしまえば、文頭のofから始まる英文なんて本来はおそるるに足らず、のはずです。
ですがそれでも読めない場合があるんです。これが文頭のofが他の文頭の単語とちょっと違う点ですね。
そこで今回は、文頭のofを見たらこう解釈するというそのノウハウを徹底解説!文頭のofが作るあらゆる法則をすべて押さえます。
以下の記事を読了すると、次の点であなたの英文解釈力は向上します。
▶文頭のofには特殊な用法があることがわかる
ぜひマスターしていただいて、今後の英語学習にお役立てください。
文頭のofの解釈方法は3種類!ぜひマスターしよう
文頭にOfが出てきたら、考えるべきofの訳出3種類。ですが、どれもこれも形に特徴がありますので、見分け方は簡単です。頻出順に確認してみましょう。
①「~のうちで、~の中に(=among / out of)」のof
文頭のofの意味でダントツに多いのがこの「~のうちで」のofです。amongと書き換えができるのが特徴ですね。
例①
Of all the boys in the class, he is definitely the most handsome.
「クラスの男の子の中で、彼が断然一番のイケメンだ」
(引用:まこちょ英語ブログより)
例
Of the 24 most advanced countries in the world, only eight have a lower rate.
「世界で最も発展した24の先進国のうち、8か国のみが、より低い割合となっている」
このamong(out of)の意味で使われる場合、
- Ofの後ろの名詞が複数形
- Of all~の形になることが多い
- 主節が「最上級」「the 比較級」の形になっている
という特徴がありますので、よくofの周りを確認してみることをおススメします。
主節の文の発見方法については以下の記事に詳しいので分からない人は確認してみましょう。
②「~について(=about)」のof
なんとofにはabout「~について」の意味があるのを覚えておきましょう。
例
Of the accident which happened three days ago, we have several questions.
「3日前に起きた事故について、いくつかの疑問がある」
③「Of+抽象名詞」の倒置文
文頭のOfの中で最も厄介な用法がこの「of+抽象名詞」の形です。
抽象名詞というのは「具体的な形のない名詞」のことでimportance「重要」とかvalue「価値」などの名詞を指します。
この名詞とofを合体してof + 抽象名詞で使うことができるのですが、このof+抽象名詞はちょっと特徴があるんですよね。その特徴とは
of + 抽象名詞 = 形容詞
というもの。したがってof +抽象名詞は、be動詞の補語(C)として使うことができます。つまりS+V+Cの第2文型を作ることができるんです。
例
English is of importance.
= English is important.
English(S) is(V) of importance(C).
「英語は重要だ」
この「前置詞+抽象名詞」の形はofだけでなく他にもいろいろあります。ぜひ以下の記事で確認してみてください。
このof+抽象名詞ですが、実は文頭で使うことも可能。つまり以下のようにof +抽象名詞の部分を文頭に持ってきて
Of importance(C) English(S) is(V).
することができます。つまりC+S+Vという倒置形になるのですが、S+V+Cの第2文型の倒置形は基本、C+V+Sと主語と動詞を「逆」にするのが普通です(もちろん例外はありますが)。
SVやSVCの文の「倒置」については以下の記事を確認してみてください
したがって
Of importance(C) is(V)English(S).
と表現することになり、英文解釈が非常にやりにくい形になることに注意しましょう。例えば次の例文もOf +抽象名詞の形ですが、読めるでしょうか。
例①
Of use were the scissors.
of useはusefulで「役に立つ」です。したがって後ろの主語(S)と動詞(V)が倒置していることに注意して
The scissors were of use.
↓
The scissors were useful.
「そのはさみは役に立った」
例②
Of particular interest are those eras when the novel becomes the dominant genre.
dominant genre「支配的なジャンル」
of ~interestが「前置詞+抽象名詞」ですので形容詞interestingと同じ意味になります。したがってこの文はCVSの倒置形になっているはずですね。
(Of particular interest)(C)
are(V)
those eras(S) ⇐ [when ~].
「特に興味があるのは、小説が支配的なジャンルになる時代だ」
以上の点に注意して本日の課題をリーディングしてみましょう。
文頭のofの練習問題
Of these three countries, the history of Japan, the world’s second-largest economy, opens up a new horizon for us.
【単語】
open up a new horizon「新しい展望を与える」
【解説】
役割を持っていない名詞の処理
あとがき
- 「~のうち・~の中には」
- 「~について」
- of + 抽象名詞 = 形容詞の倒置文
文頭の学習手順がよく分からない!という方は以下の記事を確認してみてください!
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