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be to do構文を見たら2つのパターンに要注意!主語とto doの関係に注目しよう

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不定詞

この記事は

「be to do 構文が苦手です。なんか意味がたくさんでどの訳を選んだらいいか分からなくなるし。訳出するときに何かコツみたいなものはありますか?」

と悩んでいる英文リーディング学習者に向けて記事を書いています。

 

●みなさんこんにちは、まこちょです。

 

英文法にはto不定詞を使った用法があります。特に不定詞句は英文中で主語(S)になったり目的語(O)になったり補語(C)になったりと、なかなか広範囲で使う準動詞句になっています。

 

不定詞の3用法については以前当ブログでも記事にまとめたことがあります。不定詞句の使い方の基本がわかりますので、ぜひ以下の記事を確認してみてください。

 

ところで今回は不定詞句の使い方でも、be動詞の補語(C)になる不定詞句の形についてポイントを絞って解説をしてみたいと考えています。

 

例えば次のような英文なのですが、不定詞句は先ほども言った通り、be動詞の補語(C)になる使い方ができるんです。

 

例②

His hobby is to collect stamps.

His hobby(S) is(V) [to collect stamps](C).

「彼の趣味は切手を集めることだ」

 

この英文はHis hobbyとto collect stampsの間に「=」の関係があります。SVC文型はS=Cの関係になるのがポイントなので当然と言っていいでしょう。

 

ところがこの主語(S)とto不定詞句の関係が、どう見ても「≠」の場合があるんです。つまり「SはCだ」と訳せないタイプがあるんですよね。例えば

 

例②

He is to collect stamps.

 

この英文なのですが、例①のパターンと同じように解釈してみます。つまりSVCの第2文型としてリーディングするということですが、そうするとよくわからない意味になることがおわかりでしょうか。

 

He(S) is(V) to collect stamps(C).

 

He = to collect stamps

「彼は切手を集めることだ」?

 

どう見てもHe「彼」とto collect以下は「=」の関係にはならないですよね。

 

そう、実はbe to Vの形には2つの解釈の方法があって、そのやり方とどういった種類があるのかを知らないととんでもない解釈をしてしまうおそれがあるんです。

 

そこで今回はbe to Vの構文についての解釈方法と訳し方のコツについて徹底解説。最後までお読みいただくと、次の点であなたの英文リーディング能力は大幅に向上します。

 

▶ be to V構文の解釈手順が分かる
▶ 実はある程度、be to V構文の「意味」を限定できることが分かる

 

ぜひマスターしていただいて今後の英文リーディング学習にお役立てください。

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be to Vの2つの用法の見分け方

実は、be to V構文は2種類あってそれぞれ訳し方が異なります。

 

be to V構文は先ほど例①でもご紹介した通り、主語(S)とto Vの箇所が「=」の関係になるSVCとしての使い方と、もう一つ、「助動詞」としてのbe to Vの使い方があるんです。

 

be to Vが「助動詞」って何のこと?と思ってしまった方もいらっしゃるかもしれません。さきほどの例②を見てください。

 

例②

He is to collect stamps.

 

 

この英文はSVCとして英文解釈すると「彼は切手を集めることだ」と変な訳が出来上がります。こんな時はbe toの部分を「助動詞」として使っているんですね。

 

He is to collect stamps.

He will collect stamps.

「彼は切手を集めるつもりだ」

 

そうbe toはもう一つの使い方として「助動詞の何でも屋」の異名を取り、willやmustなどの助動詞と同じ使い方ができるんです。

 

そうすると、be to V構文は「Sは~することだ」とSVC(S=C)として訳すパターンと、助動詞として訳すパターンの2種類の英文解釈方法があるということになります。

 

 

問題はこの2つの用法の見分け方をしっかりと理解することですよね。ですが、意外に見分け方は簡単なのでぜひマスターしてください。

 

【be to V構文の見分け方】

  • ①SとtoVが「=」の関係 ⇒ SVC文型で「SはCすることだ」と訳す
  • ①SとtoVが「≠」の関係   ⇒ be to部分は「助動詞」として訳す

 

このように比較的簡単に見分けることができるのですが、問題は「助動詞」としてのbe to V構文の種類。

 

 

なんといっても「助動詞の何でも屋」ですから、助動詞が持つ意味はほぼすべて使えます。ちょっとまとめておきましょう。

 

【助動詞の何でも屋、be to Vの種類】

  • 義務(must / should)「~しなければならない・~すべきだ」
  • 予定(will) 「~するだろう・するつもりだ」
  • 運命 「~する運命だ」
  • 可能(can)「~できる」
  • 意図「~したい」

 

うわぁ~…多いなぁとか思ってしまった人、その通りです(笑)ちょっと多いですよね。さすが「助動詞の何でも屋」というネーミングに恥じないこのbe to V構文、ほぼすべての助動詞を網羅しています。

 

このままだと「いっそのことcanとかmustとかで書いてくれればいいのに…」という意見が続出してしまいますので、ちょっとした覚え方を教えます。

 

「be to 不定詞」をちょっと速めに何回も言ってみてください。そうすると「be to 不定詞 ⇒ ビートたけし」に聞こえてきます。

 

 

聞こえてきましたよね?

 

 

聞こえたようですので安心して次の段階に進みますが、ビートたけしは芸能界の大物、つまり業界人です。したがって

 

 

「ビートたけし(be to 不定詞)はギ(義務)ヨ(予定)ウ(運命)カ(可能)イ(意図)人」

 

 

と覚えましょう。簡単ですよね?

 

とこのようにゴロで押さえておくと意外に忘れないものです。

 

ただこれだけ助動詞の意味を広範囲にわたって使えると、一体どの助動詞の意味を使ったらよいか分からなくなりますよね。

 

ですが、この「助動詞の何でも屋としてのbe to構文」ですが、ある程度シチュエーションごとに助動詞の意味が決まっている場合があるんです。少し練習してみましょう。

 

練習①

The concert is to be held this evening.

 

The concert 「コンサート」とto be held「開かれること」は「=」で結べません。したがってこのis toは「助動詞」として使われています。

 

this eveningは「未来」の言葉ですので、ここは「予定(~する予定だ)」を訳に入れてみましょう。

訳「コンサートは今夜開かれることになっている」

 

 

be to V構文はどの助動詞の意味を使うにしろ「これからVする」という「未来」のイメージがあるということは押さえておくと役に立ちます。

 

 

このイメージを持っていれば、この英文は「コンサートは今夜行われるはずだ」と訳しても構いません。このbe to V構文は訳が必ず「1つ」に決まるわけではないことは重要ポイントで押さえておきましょう。

 

 

練習②

If you are to succeed, you must work hard.

 

 

you ≠ to succeedなので、このare toも「助動詞」の意味で使われていることをまず押さえます。

 

実はif節の中でbe to V構文が使われている場合、通常は「意図(~するつもりだ)」の意味になります。

訳「もし成功するつもりならば、一生懸命働かなければならない」

 

 

練習③

He was never to see his family again.

 

 

be to V構文の「否定」の形はtoの前にnotかneverを置くのですが、be never to Vの形になったときは「運命(~する運命だ)」という訳になります。Vを否定して「Vしない運命だ」と解釈しましょう。

「彼は二度と家族に会えない運命だった」

 

 

以上のことを踏まえて今回の課題英文にチャレンジしてみましょう。文中にbe to V構文が出てきても驚くほど冷静に対処できることが分かります。

 

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be to V構文の演習問題

【課題】
The earnest, inflexible police officer declared, “My duty is to ensure that the law is obeyed, so I am careful not to overlook any trivial offense.”

【単語・表現】

  • earnest「真面目な、馬鹿正直な」
  • inflexible「融通の利かない・頑固な」
  • declare「~を宣言する」
  • obey「~に従う」
  • overlook「~を見落とす」
  • trivial「ささいな、取るに足らない」
  • offense「規則違反・犯罪・罪」

 

解説

The earnest, inflexible police officer declared, “~”
「生真面目で融通の利かない警官は”~”を明言した」

 

文型的にはそれほど複雑ではありませんが、最初の主語(S)はどこからどこまでかの確認は慎重に。

 

冠詞のTheが使われている以上、冠詞は名詞と一緒に使われます。ここでは

 

The earnest, inflexible police

 

とpoliceについているTheなのですが、その間に形容詞が2つ連続して入っている形になっているので若干分かりにくくなっています。もちろんearnestも inflexibleもpoliceにかかる形容詞。

 

declared「明言した」はsaidと同じ「他動詞」。ここでは後ろのセリフ(”~”)の部分が全体で目的語になっています。

 

… “My duty is to ensure that the law is obeyed, … .”

 

セリフの中にはis to ensure…とbe to V構文が使われています。もちろんまずは主語(S)とto V以下がどのような関係になっているかを見ていきましょう。

 

 

My duty「私の任務」= to ensure that the law is obeyed「法律が守られることを保証すること ⇒ 法律が順守されるようにすること」と「=」で結ぶことができますので、ここではSVCの第2文型で使われていることが分かります。

 

 

My duty(S) is(V) [to ensure that the law is obeyed](C)

「私の任務は法律が順守されるようにすることだ」

 

 

be careful not to Vは「Vしないように注意する」の熟語表現です。

 

全訳「生真面目で融通の利かない警官は明言した。『私の任務は法律が順守されるようにすることです。ですからどんな些細な違反も見逃さないようにしています」

 

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あとがき

今回はbe to V構文の訳し方について解説しました。ポイントとしては

 

【be to V構文の解釈手順】

  • ① 主語とto Vの関係を確認する
  • S≠toVの場合、be toを「助動詞」考えて訳出する

 

という流れでbe to V構文をクリアしていくのがベスト!ぜひ今後の英語リーディング学習にお役立てください。

 

また会いましょう。

 

不定詞のリーディングポイントについて集中的に学習したい方は以下の「不定詞」カテゴリー一覧をのぞいてみてください。不定詞でつまずきそうな英文解釈ポイントが分かります。

 

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