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疑問詞の強調構文に要注意!使い方と見分け方を徹底攻略しよう

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強調・仮主語構文

この記事は

「先日、英文を読んでいて【奇妙な形】の文を見てしまったんです。疑問詞を使った文だったんですが、明らかに続く文の形がよく分からない形をしているんですよね。この英文はどのように解釈したらよいのでしょうか?」

と言って、次のような英文を見せてくれたんです。

 

What was it that he said? 

 

 

ははあ…と思いました。

 

 

●こんにちは、まこちょです。

 

これまで当ブログでは「強調構文」について記事をご紹介したことがあるのですが、今回はその応用編で、強調構文とは言えども「文」ですから当然疑問文の形もあるわけです。

 

ところが強調構文の疑問文、しかも疑問詞を使った形は結構独特で、慣れないと結構苦労します。

 

そこで今回は強調構文の疑問文とちょっとした注意点を挙げて、実際の英文で慣れてもらおうと考えています。

 

以下の記事を読むと、次の点であなたの英文解釈能力は向上するはずです。

 

▶ 強調構文の疑問文の形に慣れることができる 

 

 

ぜひマスターしていただいて、今後の英文リーディングを楽しんでくださいね。

 

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強調構文(It is ~ that…)の形は独特

強調構文は、強調したい箇所をIt isとthatの間に挟めてしまう用法で、非常に独特の形をしています。

 

例①

James met Tom in the park yesterday.

It was James that met Tom in the park yesterday.

「昨日公園でトムに会ったのはジェームズだ」 

 

 

例②

Mike bought a bike at the store last week.

It was last week that Mike bought a bike at the store.

「マイクがお店で自転車を買ったのは先週だった」

 

同じような形に「仮主語構文」というものもあるのですが形が本当に似ているので強調構文と仮主語構文の見分け方をマスターしておきましょう。

 

例えば次の文は強調構文ではなくて仮主語(形式主語)構文なのですが、その違いが分かるでしょうか?

 

例③

It is surprising that he says that. 

「彼がそんなことを言うとは驚きだ」

 

もし「違いがわからん!」という方がいましたら、あわてずに以下の記事を確認してみましょう。なかなか判断には知識が必要なんですね。

 

まこちょ
まこちょ

 

強調構文の疑問文の形

この強調構文ですが、もちろん疑問文の形があります。とは言っても作り方は簡単で、It is~の部分をis itにすればいいだけです。

 

例④

It was at the store that Ken bought a bike last week.

「ケンが先週自転車を買ったのはお店だった」

Was it at the store that Ken bought a bike last week?

「ケンが先週自転車を買ったのはお店だったのですか?」

 

非常に簡単でそれほど悩まなくて済むかと思うのですが、問題はこの強調する部分が「?」になった場合です。

 

例えば例④の英文ですが、it is とthatで挟まれた箇所がもし「?」になったら当然その箇所を疑問詞で表し、しかも文頭に持っていきます。

 

Was it at the store that Ken bought a bike last week?

at the storeの部分が「?」になると「場所」を表す副詞なのでwhereに代えて

Where was it that Ken bought a bike last week?

「ケンが先週自転車を買ったのはどこだったのですか?」

 

この例文をご覧になっていただければお分かりなのですが、疑問詞の後ろのis it that~の箇所が非常に独特なので、唐突にこの形が英文に登場するといきなり解釈につまづく人が意外に多くいます。

 

What was it that caused the problem?

「その問題の原因となったのは何だったのですか」

 

 

  • It is A that… ⇒ 疑問詞is it that…? 

 

 

この疑問詞を使った強調構文の形は必ず慣れておきましょう!

 

強調構文に使う疑問詞はさまざま

もちろんit isとthatの間に挟まったものの種類によってさまざまな疑問詞を使い分けます。以下のパターンを覚えておくと非常に便利かと。

 

「~は何か?」 What is it that~?
②「~はどれか?」 Which is it that~?
③「~はどの・・・か?」 Which+名詞 is it that~?
④「~は誰か?」 Who is it that~?
⑤「~は誰の・・・か?」 Whose +名詞 is it that~?
⑥「~はいつか?」 When is it that~?
⑦「~はどこか?」 Where is it that~?
⑧「~はなぜか?」 Why is it that~?
⑨「~の方法は何か?」 How is it that~?

 

When was it that you went to China?

「あなたが中国に行ったのはいつですか?」

 

Who is it that meets Mika in the park?

「公園で美香に会うのは誰ですか?」

 

それにしても不思議な形をしていますよね。

 

以上のことを踏まえた上で、今回の課題リーディングはこちらです。疑問詞を使った強調構文も若干、形が奇抜な(?)だけで、慣れるとどうということもないことが分かるかと思います。

 

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疑問詞+強調構文の練習問題

【課題】
Why is it that the simple act of standing in front of a group of people and talking to them for a few minutes should produce such astonishing physical reactions?
(引用:まこちょ英語ブログより)
 
【単語・表現】
 
  • astonishing physical reactions「驚くべき身体反応」
 
 

解説

Why is it that
「…なのは一体なぜなのだろうか」
 
 
今回のテーマがこの疑問詞+強調構文なので、すぐに上の形がどういった経緯で成り立っているのかは分かるかと思います。
 
 
ポイントはWhyの品詞が「副詞」ですので、that以下の文が名詞の欠けがない「完全な文」が来ることですね。したがってこの時点で
 
 
 
Why is it that + S+V(完全な文)
 
 
 
が続くことを予想していると頼もしいです。
 
 
 
the simple act(S) of standing in front of a group of people…
「一群の人々の前に立つという単純な行為【が】」
 
 
 
that以下は「文」が来ることを予測できている方は、このthe simple actを「前置詞のついていない一番最初に出てきた名詞」=(S)ととらえるのは造作なかったかと。
 
 
まこちょ
まこちょ

え?「前置詞のついていない文の最初に出てくる名詞って主語(S)になるの?と思ってしまったら以下の記事で主語(S)と動詞(V)の見つけ方をチェック!

 

主節の主語(S)と動詞(V)の見つけ方は?従属節との違いを覚えて英文解釈を楽にする方法
 
 
すぐさま動詞(V)を求めるわけですが、その前にof+名詞(動名詞)が出てきます。
 
 
 
of standingと「of +~ing」の形は「同格」表現になり「~という」と解釈していきます。
 
 
 
まこちょ
まこちょ

英語の「同格」表現は多種多様!ぜひ一度同格の種類についてまとめておきましょう!

 

英語の「同格」にはどのような種類があるのか?徹底的にまとめてみた!
 
 
 
いよいよ動詞(V)と思ったらandが出てきてしまいます。主語(S)と動詞(V)がやたらに離れていく様子ですが、慌ててはいけません。
 
 
and talking to them for a few minutes…
 
 
等位接続詞andの後ろにtalkingと~ing形が来ています。A and BのAとBは「文法的に同等のものが来る」ので、andの前に同じ個所を探していきましょう。
 
 
まこちょ
まこちょ

等位接続詞は英文解釈の生命線!マスターすると確実にあなたの武器になります

 

等位接続詞のカテゴリ一覧はこちら

 
 
すると先ほどのstandingが目を引きますよね。この2つがandつながっているのです。
 
 
 
the simple act of standing and talking … 
 
「…に立ち(そして)…と話す(という)単純な行為【が】」
 
 
 
この箇所をしのいで、should produce(V)に出会うことができます。何かホッとする瞬間ですよね(笑)
 
 
 
the simple act(S)of … should produce(V) such astonishing physical reactions
「という単純な行為が、あのように驚くべき身体的反応を生み出す」
 
 
 
全訳「一群の人々の前に立ち、彼らに向かって2、3分間話をするという単純な行為が、あのように驚くべき身体的反応を生み出すのは一体なぜなのだろうか」
 
 
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あとがき

 

今回は疑問詞を使った強調構文の疑問文について解説しました。

 

この形は非常に独特なので、疑問詞+it is that節は何度も例文に当たって、ある程度免疫をつけておいたほうがいいです。とにかく実際に英文中に出てくると慌ててしまう形ですね。

 

ぜひ、会得して今後の英語学習にお役立てください。また会いましょう。

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