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be about 名詞の訳し方は意外と深い?4つ意味と用法をマスターしよう

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重要英文表現

この記事は

be about 名詞の訳し方は「およそ~、大体~」と訳せば問題ないと思っていたのですが、英文によってはこの意味を入れても訳がうまくいかない場合があります。be about 名詞は他に訳し方があるのでしょうか?

の疑問に対する記事になっています。

 

●こんにちは、まこちょです。

 

aboutは私たち英語学習者にとって親しみのある単語ですよね。数字の前につけて「およそ、大体~」なんて訳すのは中学生のときに初めて学習します。

 

ところがこのaboutという単語、実は思った以上に使い方が豊富で、しかもある程度事前に知らないとうまく英文解釈できないことすらあるんです。

 

特に英文リーディング中に頻繁に登場するbe about~の表現ですが、以下の例文、これ訳せますか?結構英文解釈に苦労する形かと思います。

Education is about knowing yourself.

 

そう、aboutは「~について」「およそ~」だけではどうしても訳せない厄介な形があるんですね。このbe aboutは英文リーディングにおいて頻繁に登場するにも関わらず、参考書等であまり取り上げられない用法なんです。

 

そこで今回はbe about~の英語表現について徹底解説!以下の記事を最後までお読みになると、be aboutの表現について完全に分かるようになります。

 

ぜひbe aboutの使いまわしをマスターして一段上の英文解釈マスターを目指してみてくださいね。

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be about の意味と用法は多種多様!

be about+名詞の形は「名詞について」の意味だけではなく他にもいろいろな用法があります。ぜひ以下の超頻出表現を身につけてみてください。

 S be about A の用法

まずご紹介するのはこの用法。これこそ知らないとどう訳してよいか正直悩んでしまうbe aboutの筆頭です。

先ほどの例文をもう一度見てみましょう。

Education is about knowing yourself.

 

この英文を「教育は自分自身を知ることについてです」と解釈しても今一つピンときません。実はbe aboutにはほかの訳し方があるんです。

 

S be about Aの訳し方① 
「Sの本質(目的・もっとも重要な点)はAだ」 

 

したがって上記の例文は「教育の本質(目的)とは、自分自身を知ることだ」と訳すと良いでしょう。

Politics is clearly about power.

「政治の本質は権力なのは明らかだ」

 

このS be about Aが最も凶悪になるのは、Aが疑問詞のwhatに代わって疑問文を作ったときです。

 

S is(am / are) about Aの疑問文の形
What is (am / are) S about?
「Sの本質(目的)とは何ですか?」

What is education about?

「教育の目的とは何ですか?」

What is politics about?

「政治の本質とは何ですか?」

What is your life about?

「あなたの人生の目的は?」

 

S is all aboutの用法

またaboutの前にallがついた形も頻出。意味も使い方もS be about Aと同じなのですが、こちらの表現はwhatと一緒に用いることが多いんです。したがって形はwhat S is all aboutになりますね。

 

what S is all about
「Sの本質・目的」

 

Tennis is all about winning.

「テニスの目標は勝つことだ」

=Winning is what tennis is all about.

I know what it is all about.

「私はそれがいったい何なのか(それの本質を)知っている」

 

また、Sの位置にall the trouble [fuss]「ごたごた[大騒ぎ]」などを置いて「この騒ぎは一体なんだ」と表現する熟語表現があります。

What is all the fuss about?        

「いったいこの大騒ぎは何ですか」

 

S be about + 最上級表現

S be about の後ろの名詞が「最上級表現」の場合、通常の最上級表現を弱める意味になります。最上級表現とは「一番~」「最も~」と主張する表現ですから、ともすれば反発を買うかもしれませんよね。

 

そこで最上級の前にaboutをつけて「最も~と言ってよいと断言を避ける言い方にするわけです。

 

この場合「最上級+名詞」の後ろに関係詞節が続くことが多いのですが、この場合関係詞節は「省略」されますので注意が必要です。

 

S is about +最上級+名詞 +関係詞節
「Sは~する中で最も…な名詞と言ってもよい」

She is about the best friend I ever have.

「彼女は私が今まで付き合った中で、一番の親友と言ってもよい

A hostess is about the hardest work there is.

「女主人は最も骨の折れる仕事であると言ってもよい」

there is は「存在する中で」

 

もちろん通常の「~について」の意味のbe aboutもある

今回はbe about 名詞について、厄介な訳し方をする用法についてご紹介していますが、もちろん通常の「~について・~に関して」の用法もありますので覚えておいてください。

That is about modern world history.    

「それは世界の近代史に関してです」

 

以上のことを踏まえた上でS be about 名詞についての英文をリーディング練習をしてみましょう。知らないと苦戦してしまう英文もスラスラ訳せるようになるはずです。

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S be about 名詞についての練習問題

【課題】
Good manners, those that help people become “nice to be with,” are what etiquette is all about. 
【単語・表現】
  • nice to be with「一緒にいて素敵な人」
  • etiquette「エチケット」

 

大学入試の英文から一部抜粋したものですが、今回のテーマを理解していないと苦戦するのではないでしょうか。

 

Good manners(S), those that help people become…

 

『最初に出てきた名詞は文の「主語(S)」を疑う』これは英文リーディングを行うときに常に「構え」として持っていてほしいですね。Good mannersを主語(S)と考え、当然それに対応する動詞(V)を見つけていくのが英文解釈の基本スタイルです。
 
まこちょ
まこちょ

英文はまず主節の主語と動詞を見つけていくのが基本です!身についていない方は以下の記事を読んで基本姿勢を身につけてみてください!

 
 
 
ところが後ろを読んでいくと動詞ではなくて、カンマで挟まれた「挿入」が出てきてしまうんです。
 
挿入句を見たらいったん英文から外して考えるのが基本セオリー。すると
 
 
Good manners(S), ~, are(V) what etiquette is all about. 
「良い礼儀作法がエチケットの本質である」
 
 
主語に対応した動詞areが現れてS+Vの骨格を無事見つけることができました。動詞の後ろにはwhat etiquette is all aboutと今回のテーマの形が現れています。
 
 
最後に挿入箇所をかたずけましょう。挿入箇所は、前の名詞と「同格」表現になるか、全体で「副詞句」になるかのいずれかです。今回は
 
 
Good mannersthose(good manners)⇐ [that …]
 
 
とgood mannersとthoseが「同格関係」になっていることを理解しましょう。
 
 
挿入の処理方法が今一つよくわからん!という方は以下の記事がおススメ。挿入のすべてが分かります。
https://english-reading.net/2019/05/03/sounyuu-method/
 
全体訳「良い礼儀作法、すなわち人々が『一緒にいて素敵な人』になるのに役立つ作法が、エチケットの本質である」
 
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S be about 名詞の訳し方:まとめ

さて今回はS be about 名詞の意味と用法についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。今回の訳し方についてまとめると4つになります。

【S be about A の訳し方】

  • ① 「Sの本質(目的)はAだ」
  • ② What is S all aboutで「Sの本質は何か」
  • ③ be about 最上級+名詞 「~と言ってもよい」
  • ④「~について・関して」

意外に参考書で紹介されていない、このbe aboutの用法。ぜひマスターしていただいて今後の英文解釈にお役立てください!

 

また会いましょう。

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