この記事は
「なぜ英語学習に5文型の知識が必要なのですか?単語をつなぎ合わせて読めるならばそれに越したことはないのではないでしょうか」
と5文型について軽く考えている英語学習者に対して記事を書いています。
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●みなさんこんにちは、まこちょです。
いよいよ本日よりメルマガ講座がスタート!記念すべき第1回です。今回のテーマは「5文型」の序です。
何だよ5文型かよ~、というなかれ。この5文型というやつ、英文の構造を語る上でなくてはならないものなのですが、意外と苦手な方が多くいらっしゃるようですね。
私もこの5文型を高校の初めに学習して、英語が苦手になったクチ(笑)I play tennis.なんてSVOCを意識しなくても問題なく読めるのになぜ今更!とか思ったものですよ、ほんとに。
ですが断言します。この5文型について今ひとつ運用が曖昧な方、いい機会ですから完全理解をしておくのが良いです。そのくらい今後の英文法学習を左右する超重要ポイントなんですよ。
リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能の伸びはこの5文型の習得が握っていると思っても過言ではありませんね。
そこで今回から数回に分けて、5文型について完全レクチャーしたいと思います。メルマガ講座の最初から、英語にとって一番重要な箇所に触れるわけです。そう、英語学習って実は最初が一番重要だったりします(笑)
以下の記事を最後までお読みいただくと、次の点であなたの英語力は著しく向上します。
5文型の「司令塔」は動詞
よく英文は5つの型に分けることが出来るよ~と言われますが、実際にはどんな形があるのでしょう?ちょっと並べてみますね。
① S+V
② S+V+C
③ S+V+O
④ S+V+O+O
⑤ S+V+O+C
う~ん、なんか似たような形で混乱しますよね。あ、この表を眺めてみて、「何?OとかCとかって?知らない」と思った方、全然結構です。
この講座は「大人のやり直し英文法講座」、したがって本当に基礎的なものからしっかりと理解していただくことを目指しています。したがって目的語(O)とか補語(C)とか、正常な(?)大人ならばむしろ忘れて当然なんですよ。
今回押さえていただきたいのは、5文型に共通しているポイントです。
この表を改めて上から眺めてみてください。「5」文型ですから、5つの型があるのはお分かりかと思うのですが、よく見ると「共通」している箇所がありますよね。
そう、それは主語(S)と動詞(V)。これがない文型ってないですね。
ということは、例えば英会話などで外国人の方とコミュニケーションを取ろうというとき、みなさんが発する英語には、主語(S)と動詞(V)がついているのが基本ということになりますよね。
だって5つの型に全部この2つがあるのだから。
もちろん英会話はブロークンな英語でも全然通じます。たった1語でも。私なんかも「おーhappy、happy~!」なんて言ったりしますよ(笑)
ですが、心のどこかで「この英語は主語(S)と動詞(V)がないから、ちょっとおかしい、または相当ライトな表現なんだろうな~」と思っておいた方がいいです。
まだ特徴がありますね。
この表をよく見てみると動詞(V)の「前」に主語(S)があり、しかもどうやら主語と動詞は「1つ」みたいですよね。なぜってこの表には
V+S
とか
SSSSSSSSS+VVVVVVVV
なんていう型はありませんからね(笑)笑いごとじゃありません。私は「本気」で解説しています。
ここまででもいろいろなことが分かってしまいましたね。ちょっとまとめてみましょう。
【5文型の特徴】
- ①主語(S)と動詞(V)が1つずつある
- ②動詞(V)の前に主語(S)がある
本当かぁ~?と思った方のためにちょっと例文を見てみましょう。よく考えたらこれまででI play tennisしか英文を出してないことに気づいてしまいました(笑)
ぜひ以下の文に主語(S)と動詞(V)がちゃんとあるかどうかを確認してみてください。
例題:次の文の主語(S)と動詞(V)を見つけなさい。また、和訳せよ
(1) She runs fast.
(2) Tom studied English at school this morning.
(3) He became a teacher.
【答え】
(1) S=She V=runs 「彼女は速く走ります」
(2) S=Tom V=studied 「トムは今朝、学校で英語を勉強した」
(3) S=He V=became 「彼は先生になった」
うんうん、どの例文にも主語(S)と動詞(V)があることが分かりましたね。ということは「とりあえず」これらの英文は正しい英文であると言えるかと思います。
ちなみに、和訳でも確認できるかと思いますが、主語(S)の訳し方は決まっています。主語と名がついているものはすべて「~は(が)」と訳すことになっているのです。
【主語(S)の訳し方】
- ①「~は(が)」と訳すのが基本
私はこのメルマガ講座で英文法のいろいろなルールについて今後解説していこうと思っているのですが、以下のことを肝に銘じています。それは「英文法のルールを提示する以上、そのルールは日常で使えないと意味がない」ということ。
そりゃそうです。一部のマニアックな英文法学者になる必要はありませんし、その気もありません。大事なのは大人なみなさんの日常のシーンにお役に立つかどうかです。
5文型の動詞(V)の後ろがどうなっているか
この5文型の表ですが、他にもまだまだ特徴があるんです。今度は動詞(V)の「後ろ」に注目してみましょう。
何かOだのCだのOが2つあったりだの、何にもなかったりだの…とにかく面倒くさそうですね(笑)
今回は各記号についての細かい言及は避けますが、これだけは覚えておいてください。
動詞の後ろにOがあったりCがあったりしているのは、もちろん「気分次第」ではありません。「今日は動詞の後ろにOを置いちゃう?」的な感じで置くのはNGなんです(笑)
では、いったい何がキーになって動詞の後ろに置くものが決まるのか?これが第1回メルマガの最大テーマだったりします。
英文は大文字からスタートして、ピリオドで〆る言語ですが、この横並びの配列に「ドラマ」があります。例えば以下の例文を見てください。
例
I know you.
この英文はたった3語で構成されている英文で、みなさんにとっては簡単に解釈できるかと思います。
ですがこの3つの単語はただ何となくそこに並べられているのではありません。例えば「I」は主語(S)としてknowの前に置かれています。「you」は目的語(O)として動詞の後ろに置かれているのです。
もし「I」がknowの前に置かれなかったら?もちろん主語(S)として認識されません。【主語(S)は動詞(V)の前に置く】という明確なルールがあるからこそ、それ以外の場所に置いた「I」は主語として認められないのです。
ところでこのような「指令」はいったい誰が出しているのか分かりますか?
もうお分かりでしょう。英文に使われている各単語の配列は、すべて「動詞」が指示をだしているのです。先ほどの例文でいうと
I ← know → you
と動詞のknowが「主語(S)は俺の【前に】いてね~、目的語(O)は【後ろに】いてね~」と指示を出しているわけですね!
ですから、いくら日本語訳が「私はあなたを知っている」だからって日本語の語順の通りに
I you know.
と表現してはいけません。ここで先ほどのルールを思い出してください。
【5文型の特徴】
- ① 主語(S)と動詞(V)が1つずつある
- ② 動詞(V)の前に主語(S)がある
動詞(V)の前の主語の位置に「I」「you」といった主語(S)は2つもいらないということですね!
動詞(V)はサッカーでいう「指令塔」の役割を果たす極めて重要な語句であることをしっかり理解しましょう。
5文型はなぜ必要か?についてのまとめ
さて本日は5文型が必要な理由についてまとめてみました。以下の点をしっかり理解してください。
【5文型が必要であるまとめ】
- ①英語には主語(S)と動詞(V)が必ずある
- ②英語の語句の配列は決まっている
- ③配列の指示を出すのは「動詞(V)」!
こうしてみると英語というのはしっかりとルールに基づいて英文が出来上がっていることがお分かりになりますよね!
また会いましょう。
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