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名詞構文(A of B)の訳し方は4パターン!日本語らしい訳を作る方法とは?

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名詞構文

この記事は

「名詞構文」っていったい何ですか?何か訳し方にコツでもあるのでしょうか。

と疑問に思っている英文リーディング学習者に向けて記事を書いています。

 

● こんにちは、まこちょです。

 

みなさん、名詞構文ってご存じですか?

 

この名詞構文ですが、大学院・大学入試の和訳問題の常連であるにもかかわらず非常に苦手な方が多いですよね。そもそも「名詞構文」とはいったい何なんだ?と思った方も多いのでは?

 

 

今回は「名詞構文」についてみなさんと一緒に考えるにあたって、次のような【例題】を用意してみました。以下の例題をしっかりと「和訳」してみましょう。まずは自力で日本語訳を作成してみてください。

 

【例題】

In Japan the presence of a grown-up child in the home is not uncommon.

 

 

ではこの英文の解説に入る前に、今回の名詞構文のテーマの1つA of Bについてちょっと学習してみようと思います。

 

以下の記事を最後までお読みいただくと、次の点であなたの英文和訳能力は大幅に向上します。

 

▶名詞構文(A of B)の訳し方が分かる
▶ なぜ名詞構文の訳し方が必要なのかが分かる

 

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名詞構文:日本語は「動詞」文化。英語は「名詞」文化?

まず、なぜ日本人は英語を和訳するときに苦手意識があるのかを簡単に説明しますね。

 

みなさんは英語において「名詞」というのはどこで使われているかご存じでしょうか。例えば以下の表は5文型の表なのですが、この中で「名詞」が使われる場所を全部★にしてみます。するととんでもないことが分かってしまいます(笑)

 

【5文型】

① ★ V

② ★ V ★

③ ★ V ★

④ ★ V ★ ★

⑤ ★ V ★ ★

 

その他 → 前置詞+★

※番号は各文型を表す。

 

 

うーん…なんか英文って名詞の占有率がものすごいですね。動詞(V)の周りは名詞で真っ赤(?)です。

 

と、このように英文を構成する上で「名詞」の存在は外せません。英語が「名詞」を中心とした言語であることがよく分かるかと思います。よく「英語は名詞の扱いをモノにすれば恐れるものはない」と言われる所以がここにありますね。

 

 

ちなみに英語における名詞の役割とはどのようなものがあるか具体的に知りたい方は以下の記事を確認してみてください。以下に名詞の扱いが英文では重要かがよく分かります(^^)/

 

↓↓↓↓↓↓

 

 

ところが私たちが大得意の(?)日本語は「名詞」の言語ではありません。どちらかというと「動詞」を中心とした言語です。

 

つまり、基本的に英語と日本語は相性が悪い組み合わせと言っても差し支えないのです。

 

この相性の悪さは今回の「名詞構文」のときに顕著に現れます。なんせ「名詞」主体の英語を「動詞」主体の日本語に直そうっていうのですからね。

 

そりゃ「名詞構文」苦手な方が多いのもうなずけるってものです。

 

名詞で埋め尽くされた英語を日本語に訳すと、何を言っているのかわからないとんちんかんな訳が出来上がるのは、英語と日本語のそもそもの性格の違いからきているということをまずは押さえておきましょう。

 

「名詞構文」を和訳するときは工夫が必要

ようするに名詞構文の訳し方というのは、何でもかんでも「名詞」で表現しようとする英文を、日本語らしく「動詞」的な訳し方に変えて、ナチュラルな和訳にしてみよう!ということです。

 

 

そういう意味では狙いは非常に簡単なのですが、その前に英文中で使われる「名詞」がいったいどのように使われているか知ることが大切ですね。

 

名詞構文の形:名詞+前置詞+名詞

英文中ではSVOOのような名詞を連続して2つ使うようなパターン以外は、基本的に名詞を連続して使うことができません。

 

英語では名詞を連続して使いたい場合は、名詞と名詞の間に「前置詞」を挟めて表現するのが普通です(ここでは「同格」表現の名詞の使い方はオミットします)。つまり形としては

 

名詞+前置詞+名詞

 

のようになるんですね。

 

この時、前置詞は何を使うかですが、何でも使うことができますがofを使った名詞構文が非常に多いです。つまり

 

名詞 of 名詞

 

となる場合が多いのですが、この形、実は結構奥が深いんですよね。

 

ofはいつでも「~の」ではない!

この名詞(A) of 名詞(B)の形ですが、ofを「~の」と訳す習慣があるからなのか、なんでもA of B「BのA」と訳しがちです。

 

確かにそれでハマればいいのですが、A of Bの形は「~の」の訳し方だけではクリアできない場合が多いんです。

 

前置詞ofは別名「格を作る前置詞」。つまりofは主格、目的格、所有格、同格の4つに訳すことができるんですね!

 

【ofの訳し方】

  • ① 主格(~が)
  • ② 目的格(~を)
  • ③ 所有格(~の/~が持っている)
  • ④ 同格(~という)

 

「ええ!?ofってこんなに訳し方があるの?」「どうやって使い分けをしたらいいかわからないよ!」とお嘆きの方、心配いりません。しっかりと見分け方があるんですよ。

 

 

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名詞構文A of Bの具体的な訳し方

ここからは例文を使って解説します。なに、コツをつかめばすぐに実践投入可能ですよ。

 

例①

the arrival of the train

 

例えば例①ですが英文の一部を抜粋したものです。この形を「電車の到着」としてもよいのですが、この講座は和訳講座、そして今は名詞構文についてレクチャーしています(笑)

 

いかにこのA of Bの形を日本語っぽく滑らかに訳せるか、それが今回のテーマだと思ってください。

 

the arrival of the trainのofは上記に挙げた「格」のうちいったいどれなのでしょうか?実は簡単に分かる方法があるんです。

 

手順① → AとBのうち「動詞」にできる名詞を探す。

 

まずはA of Bのうち、動詞化できる方を探しましょう。the arrival of the trainでしたらtrainは動詞にできませんがarrival「到着」はarrive「到着する」と動詞にできることが分かりますよね。

 

 

到着する of the train

 

 

ところで「到着する」といったら「何が?」となるじゃないですか。そう、ここでは「電車」なのはすぐに分かります。

 

 

到着する of 電車

 

 

そうするとofは「電車が」の【が】の部分に相当することが分かります。つまりofは主格ということが分かるわけ。簡単でしょ?

 

the arrival of the train

「電車の到着」

「電車到着する(した)こと」

The train arrives(arrived)

 

もう1つやってみましょう。

 

例②

the knowledge of German

 

やっぱり A of Bの形。普通に訳したら「ドイツ語の知識」ですね。しかしナチュラル派な私たちはそれでは納得しないのです(笑)

 

 

Germanは「ドイツ語」ですから動詞にはできませんね。ですがknowledgeは「知識」→「知っている」と動詞化できそうです。

 

 

知っていること of German

 

 

もちろん「何を知っているって?」と自分に問いかけるべきです(笑)ここでは当然「ドイツ語」でしょう。

 

the knowledge of German

「ドイツ語の知識」

「ドイツ語知っていること」

 

 

したがってこのofは目的格のofと分かるわけです。簡単でしょ!?(笑)

 

【A of Bの訳し方】

→ Aが動詞化できたら

  • ① ofが主格 「B【が】Aすること」
  • ② ofが目的格「B【を】Aすること」

 

 

A of BのBが動詞化できたら

ここまではA of BのAが「動詞化」したときの対処法ですが、これがもしBの方が「動詞化」できたらどうなるのでしょう?

 

安心してください。しっかりと訳し方が確立しております。

 

例③

the art of painting

 

 

この形はBの方(painting「絵画」)が動詞化できますよね。この場合はofは「~という」という同格表現になります。したがってここは「絵を描く【という】芸術」と訳します。

 

 

【A of Bの訳し方】

→ Bが動詞化できたら

  • ofは同格「Bする【という】A」

 

この場合はBの場所には名詞、または動名詞がくることが多いことを覚えておきましょう。

 

 

The fact of your meeting Mary there was just luck.

 

ちなみに今回は深く取り上げませんが「同格」表現について興味を持たれた方は以下のURLで確認してみてください。英語の「同格」表現のすべてが分かります。

 

↓↓↓↓↓↓

 

AもBも動詞化できない場合

A of BのAとBが両方とも「動詞化」できない場合もあります。この場合はしょうがない、私たちが得意にしている(?)パターンで処理することになります。

 

そう、所有格のof「~の」です。

 

例④

the climate of Kyoto

 

 

climate「気候」もKyoto「京都」も両方「動詞化」できませんね。この場合はofを所有格「~の」と訳して問題ありません。

 

【A of Bの訳し方】

→ AもBも動詞化できない場合

  • ofは所有格 「BのA」

 

ここまででA of Bの訳し方について【基礎】的なものについて学習しました。ここまでのポイントであるA of Bの訳し方、名詞構文については以下の記事でも確認することができます。

 

 

 

さて、長くなりました(笑)いよいよ最初に出題した例題の解説に入ります。

 

In Japan the presence of a grown-up child in the home is not uncommon.

 

【解説】

今回のテーマに従うとやはりポイントはthe presence of a grown-up childの部分でしょう。A of Bの形になっていますが、直訳すると「成人した子供の存在」です。

 

presenceは「存在」という名詞ですが、こちらは「存在する → いる」と動詞化できることに注目します。

 

いる of a grown-up child

 

 

そうすると俄然、「【何が】いる」のかということになりますよね?もちろん「成人した子供【が】いるのです。

 

したがってこのofは「主格(~が)」の意味で使われていると分かりました。

 

 

the presence of a grown-up child

「成長した子供【が】いること」

 

 

in the homeはa grown-up childを修飾しているのではありません。もし in the homeがa grown-up childにかかると

 

 

「家の中に【いる】成長した子供が【いる】こと」

 

 

と「存在する」箇所が2回出てきてしまうことに気づいているでしょうか。そう、in the homeはthe presenceの方を修飾しているんですね。

 

the presence of a grown-up child in the home

a grown-up child is present in the home.

 

「前置詞+名詞」の修飾の仕方は結構悩んでしまいますが、考え方の手順はブログで記事にしています。確認してみてください。

 

 

 

not uncommonの部分ですが、notと接頭語unで打ち消してcommon「ありふれた(よくある)」と訳すのは、なぜこの箇所を is commonと書かないで is not uncommonと書いているのかを全く考慮していない訳出です。

 

確かに意味的には同じかもしれませんが、あえて2回否定を入れることで、しっかりとこの部分を強調させることが出来ているわけですから、その点を組んで「珍しいことではない」と訳出しましょう。

 

(In Japan)(M)

the presence of a grown-up child in the home(S)

is not(V)

uncommon(C).

 

和訳「日本では、成人した子供が家にいることは珍しくない」

 

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名詞構文(A of B)の訳し方:まとめ

さて今回は名詞構文(A of B)についてみなさんと一緒に考えてみましたがいかがでしたでしょうか。

 

この名詞構文、訳し方をマスターすると非常に日本語らしい和訳を作ることができます。ぜひマスターしていただいて今後の英語学習にお役立てください!

 

また会いましょう!

 

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