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練習問題でA and Bの「共通」関係における「省略」を完全に攻略する!!

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等位接続詞の練習問題

この記事は

A and BのAとBが同じ形をしたときにBに一部省略が起こるというのは頭ではわかるのですが、なかなかスムーズに解釈するところまで至っていません。何か練習ができる英文はないでしょうか?

 

 

と悩んでいる英文リーディング読者に向けて記事を書いています。

 

●みなさんこんにちはまこちょです。

 

等位接続詞のA and(but / or) BのAとBを正確にとらえるのは、英文解釈上超重要なポイントです。したがって当ブログでも「等位接続詞」の処理については【最重要ポイント】としてこれまで解説してきました。

 

まこちょ
まこちょ

絶対に手を抜いてはいけないポイント!それが等位接続詞(and / but / or)の用法です!

 

【基本】等位接続詞(and / but / or)の処理方法とは?英文解釈上のキーポイントを見逃すな!

 

そのなかでも、AとBが「文」の時に起こる「省略」については、英文リーディング上級者でもなかなか気づくことができない難関な点ですね。

 

まこちょ
まこちょ

もちろんこんな等位接続詞の最重要ポイント、当ブログが見逃すわけがありません。今回の記事を読む前に、【必ず】以下の記事の内容を理解しておいてください!まこちょとの約束だ(笑)

 

等位接続詞が「文」と「文」をつなぐときは要注意!省略ポイントを見のがさない方法とは

 

このパターン、実はTOEICのリーディングなどでも結構頻繁に登場するのですが、なかなかそこまで気を使って読んでいられない(笑)とのことで、現実には「ふわっと」した感じで流してしまっていることが多いんですよね。

 

ところがこういった共通関係の箇所が実際の設問場所になっていることも多いので、正確なリーディングをするためには無視できません。

 

そこで今回はこのA and Bが「文」のとき、Bのほうにはどのように省略が起こるのか、実際の英文雑誌から引用して英文解釈したいと思います。

 

ぜひA and Bの「共通関係」のよる「省略」ポイントをしっかりつかんで、より盤石な英語リーディング力をつけてくださいね!

 

この記事を読むと次の点であなたのリーディング能力は著しく向上します。

 

▶ 等位接続詞の解釈方法についてしっかり考えられるようになる
▶ 改めてA and Bの形を舐めないようになる

 

ぜひ、マスターしていただいて今後の英語学習にお役立てください。

 

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これが等位接続詞の「共通関係」省略の見破り方だ

【問】
① It was by learning that we ceased to be animals and made ourselves into men. ② That was the first stage. ③ It was then, far back in the warm jungles, that the wonderful human brain was gradually formed, and with it our fantastically intricate speech and our ingenious adaptable hands.  (出典:TIME)

 

今回の英文は3文構成。ごまかさずに最後まで丁寧に読んで見ましょう。

 

【解説】

[①の文]

It was by learning that we ceased to be animals and made ourselves into men.

 

このitは代名詞?

It was by learning that…

⇒ 今回はこの文から解釈がスタートしていますので、このitが前の名詞を受けた、いわゆる「代名詞」でないことはバレバレです。

 

後ろはby learningですので、俗にいう「天気」のitでもない。つまりこのitは「強調構文」か「仮主語構文」のitであることが分かりますね。

 

It was by learning that

 

It wasとthatの間に挟まっているのはby learning。learningは「学習」で名詞。つまりここは「前置詞+名詞」になっていますので「副詞」扱いです。したがってIt was 副詞 that… は「強調構文」ということが分かればokです。

訳「学習によって」

 

まこちょ
まこちょ

文頭のItの解釈は熱いです。以下の記事で考え方をマスターしておきましょう!

 

文頭がItで始まる文は要注意!代名詞だけじゃないこれが英文解釈の手順方法だ

 

続いて

 

that we ceased to be animals and made ourselves into men.

 

文自体は別に難しくありません。cease to V「Vするのをやめる」 make A into Bは一見難しそうですが V + A into B の形の動詞はすべて「AをBに変える」の意味合いになるというのは覚えておくと便利です。

 

訳「学習によって、われわれは動物をやめ人間になったのだ」

 

[②の文]

That was the first stage.

 

代名詞thatとitの違いって何?

● That was the first stage.

⇒文章的には非常に簡単。thatは「代名詞」です。

 

代名詞をitではなくthatを使う場合はちゃんと理由があります。これを知っていると「代名詞」が指しているものが特定しやすくなりますので覚えておくと良いでしょう。

 

● it ⇒ 前の文の【1語のみ】を指す
● that ⇒ 前の文の【内容】を指す

 

代名詞のitは原則として前の文の1語を指すことを覚えておきましょう。したがって、

Thank you for the bike. (    ) is just what I wanted.
「その自転車を本当にありがとう。それはまさに私が欲しかったものなのだ」

① It  
② That

 

とあった場合、「それ」が指しているのはthe bikeなのは明らかですのでthatではなくItを選ぶことになるのです。

 

今回はThatですので「前の文の内容」したがって「学習によってわれわれは動物をやめ人間になったのだ」を指していることが分かります。

 

訳「これが第一段階である」

[③の文」

It was then, far back in the warm jungles, that the wonderful human brain was gradually formed, and with it our fantastically intricate speech and our ingenious adaptable hands.

 

It was ~ thatの間に挟まっているのは?

● It was then, far back in the warm jungles, that…

⇒またitですね。あわてないで処理します。後ろに「,~,」で挟まった「挿入」の箇所がありますのでいったん取りましょう。すると、

 

It was then that…

 

thenは「副詞」。したがってこのIt was~thatも「強調構文」とわかります。挿入箇所のfar back in the warm junglesも全体で「副詞句」ですので、

 

It was 副詞, 副詞句 that…

 

とどこまで行っても「副詞」が続いているのが分かります。far back in the warm junglesは「暖かいジャングルのはるか奥地」。

訳「その後、暖かいジャングルの奥地であった」

 

まこちょ
まこちょ

「挿入」ってちょっと苦手なんだよなぁ…とか思っている人は以下の記事をのぞいてみてください。英文中に出てくる「挿入」のすべてが分かります。

 

英語の「挿入」の英文解釈方法とは?4つの訳し方をマスターしよう!

 

andが繋いでいるものは何と何?

続いてandです。今回のハイライトですがしっかりとリーディングできるでしょうか。

 

the wonderful human brain was gradually formed, and with it our fantastically intricate speech and our ingenious adaptable hands.

 

andの前の文は簡単ですね。S+Vと文が構成されています。graduallyは「徐々に」

訳「素晴らしい人間の頭脳が徐々に形成され」

 

 

…, and with it our fantastically intricate speech and our ingenious adaptable hands.

 

このandは何を繋げているのか分かりますか? A and BのAとBは「文法的に同じ形になる」ということを忘れなければ、andの後ろのwith itをカッコでくくり、

 

the wonderful human brain was gradually formed, and (with it) our fantastically intricate speech and our ingenious adaptable hands.

 

 

と赤い部分の「名詞」がandでつながっており、

 

 

the wonderful human brain was …formed,

and

our … speech and our …hands (were … formed).

 

 

とand以下にwere formedが省略されていることが分かるかと思います。

 

 

A and BのAとBが「文」のとき、Bの方の文とAのほうの文が同じ表現を使っている場合、「一部省略があり得る」ことは覚えておきましょう。

 

 

fanatistically「すばらしく」 intricate「こみいった」 ingenious「精巧な」 adaptable「順応性のある」となかなかの語彙力を必要としますね。

 

 

訳「その後、素晴らしい人間の頭脳が徐々に形成され、それとともに、素晴らしくこみいった言語と、精巧な順応性のある手が徐々に形成されたのは、暖かいジャングルの奥地であった」

 

 

さて決まりました!全体訳はこれです。

 

全体訳「学習によって、われわれは動物をやめ人間になったのだ。これが第一段階である。その後、素晴らしい人間の頭脳が徐々に形成され、それとともに、素晴らしくこみいった言語と、精巧な順応性のある手が徐々に形成されたのは、暖かいジャングルの奥地であった」

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まとめ

さて、今回はいかがだったでしょうか。今回のポイントはA and Bの共通関係の処理ですがなかなか気づかなかった人もいるのでは?

 

 

ぜひ会得していただければと思います。また会いましょう。

 

これを機に等位接続詞のすべてを知りたい!マスターしたい!と考えている方は以下のカテゴリ一覧をご連ください。

 

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