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等位接続詞が「文」と「文」をつなぐときは要注意!省略ポイントを見のがさない方法とは

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等位接続詞

この記事は

「等位接続詞 and / but / orでつながる語句のうち、A and BのAとBがそれぞれ違う形をしている時があるんです。AとBは「同じ形」をすると学習したのですが…これは例外というやつでしょうか?」

と悩んでいる英語学習者の方に向けて記事を書いています。

 

● みなさんこんにちは、まこちょです。

 

過去の記事で「等位接続詞」の基本的な処理方法と題して記事をご紹介したことがあります。

 

したがって今回は等位接続詞(and / but / or)の基本的な処理が分かっていることを前提にお話ししますので、もし等位接続詞について最初から学習したい!という方は、お手数ですが以下の記事を読んでいただけると幸いです。

 

参考までに

 

 

等位接続詞は語句と語句を結びつける役目をはたしていますが、なかなかどうして結びつけるものに関して細かいルールが設定されています。

 

上記の過去記事内でもお話しましたが、例えばA and B と等位接続andでAとBを結びつける場合、AとBは「必ず同じ形(品詞)をしなければならない」という厳しいルールがあるんです。例えば

 

I will write to her or her mother.

「彼女か彼女の母に手紙を書きます」

 

 

この文は等位接続詞orを使ってherとher motherをつないでいるのは分かるかと思います。herもher motherも「名詞」で「同じ品詞」なのは偶然じゃありません。しっかりとルールに守られているんです。

 

ところが今回お話しするのは、一見すると「同じ形」には見えないんだけど?というような語句が等位接続詞でつながっているパターンなんです。

 

 

これは等位接続詞の学習としては「応用」の部類に入ってかなり難しいです。まずしっかりとつながっているそれぞれの語句を「観察」しなければなりませんからね。

 

 

そこで今回は等位接続詞の「応用」パターンの英文解釈方法について徹底解説します。以下の記事を読了すると次の点であなたの英文リーディング力は向上するはずです。

 

▶ A and(but / or) Bの一見同じに見えないAとBの「共通点」がわかる
▶ AとBが「文」の時に、いつも以上に読み方に気をつけるようになる

 

ぜひ、マスターしていただいて今後の英語学習にお役立てください。

 

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A and (but / or ) Bの応用パターン

AとBが語と語、句と句、節と節ならば、ああ同じ形をしているな、と誰が見ても非常に分かりやすいのですが、ごくまれにこのパターンが通用しない形があるんです。

 

例えば以下のパターンなどはどうでしょうか。

 

We moved slowly and with ease.

 

 

この英文は等位接続詞andが使われていますが、このandはいったい何と何をつないでいるのでしょうか。

 

実はこのandはslowlyとwith easeをつないでいるんです。「え?これって『語』と『句』で同じ形をしていないじゃないか!」と思った方、その通りですね。

 

 

ですがあわてないでください。たしかにこの2つは形こそ違えど、どちらも「副詞」として動詞のmoveを修飾していることには変わらないんです。

 

そう、これが等位接続詞の応用の1つ。等位接続詞は形が違くても「働き」が同じならば一緒につなげることができるんです。

訳「私たちはゆっくりと容易に移動した」

 

等位接続詞の応用ポイント①
AとBは「形」が違くても、同じ機能(働き)ならば等位接続詞でつなげることができる

 

 

ですから以下のような英文を読むときもあわててはいけませんよ。

 

例  次の文をリーディングしてみましょう

He feels happiest while he is traveling through the country, or during his stay in his favorite city in his trip.

(引用:「まこちょ英語ブログ」より)

 

orがつないでいるものは何でしょうか?もちろんorの後ろを見て前を探す、という基本姿勢は変わりません。

 

during his stayが「前置詞+名詞」の構成だから、orの前のthrough the countryとつながっているんだろう、と思って

 

while he is traveling

through the country,

or

during his stay…

 

と解釈してしまうと意味が伝わりません。そこで発想を変えます。during +名詞とwhile S+Vは「句」と「節」で形こそ違えど同じ「~の間」という働きで動詞を修飾しているのは変わらないんです。

 

したがってorは以下のように2つのものをつなげていると解釈することになります。

 

He feels happiest

while he is traveling through the country,

or

during his stay in his favorite city in his trip.

 

訳「彼は、田舎を旅している時や、旅行中気にいった町に滞在している時が一番幸せな気分になる」

 

等位接続詞が「文」と「文」をつなげている場合

これまでは「単語」「句」「節」などをつなげた場合の等位接続詞の処理について解説してきましたが、もちろん等位接続詞は「文」と「文」をつなげることもできます。

 

 

が、「文」を等位接続詞でつなぐときは要注意!

 

 

英語は何かと省略される言語。2つの英文を同じ形を使って表現する場合、2回目以降は「省略」されることが多いんです。

 

 

特にやたらと「同じ形」をむすぶことがルールになっている等位接続詞だと、いきおい英文の形も「似てくる」場合が多いので、省略される場合が極めて多くなるんですよね。

 

 

したがってA and BのBの方が、一見すると「?」がつくような形をしていることが多いのですが、その場合は英文の「一部」が省略されている可能性を考えてみましょう。

 

 

等位接続詞の応用ポイント②
AとBが「文」のとき、Bの文は一部「省略」される場合がある

 

 

例①

Some boys like soccer and others tennis.

 

 

andの後ろの形を見てください。 others tennisとありますが、冷静に考えると名詞が前置詞もなしに2つ連続して表示されるのは違和感がありますよね。

 

 

なぜなら英文中の名詞は必ず何らかの「役割」が与えられているからです。この点につきましては当ブログの他の記事で具体的に解説しています。

 

 

そう、こんなときに「英文」の一部がAと同じところがあるために「省略」されている線を考えてみましょう。この文では、

 

Some boys(S) like(V) soccer(O)

and

others(S) (like)(V) tennis(O).

 

 

と動詞のlikeが省略されていたんですね。

 

「サッカーが好きな人もいれば、テニスが好きな人もいる」

 

例②

In the old age, men lived in the world in which nature was the master and men the slave.

 

等位接続詞のandが使われている英文ですが、なんかおかしい。やはりmen ・the slaveと名詞が2つ並んでいるところに違和感を感じますね。

 

こんな時には「省略」の線を疑ってみましょう。ここでは

 

nature(S) was(V) the master(C)

and

men(S) (were)(V) the slave(C).

 

とwereが省略されていたんですね。

 

「昔、人間は自然が主人で人間が奴隷という世界に暮らしていた」

 

以上を踏まえた上で、今回の英文リーディング課題はこちらです。

 

今回のテーマの内容をまったく知らない場合だと、以下の英文も難しく感じてしまいますが、今回の学習内容を会得していればとたんに「楽な」英文に早変わりです。

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等位接続詞の練習問題

【課題】
Some of us have blue and others brown eyes, some have prominent and others flat noses, and some are tall and others short.

【単語】

  • prominent「突き出た、卓越した」
  • flat「平らな」

 

【解説】

Some of us have blue and others brown eyes,…

 

andの後ろの語句を見て、others(名詞)、brown eyes(名詞)の並びに違和感を感じるところからこの文はスタート。

 

A and BのBの文に「省略」があることを見抜き

 

Some of us have blue (eyes)

and

others (have) brown eyes,…

 

と省略箇所を見切っていきます。

「青い目をした人もいれば、茶色い目をした人もいる」

 

同様に残りの2つのandも「省略箇所」を補っていくと、

 

some have prominent (noses)

and

others (have) flat noses,

「鼻の高い人もいれば、低い人もいるし」

 

and

 

some are tall

and

others (are) short.

「背の高い人もいれば、低い人もいる」

 

shortは「形容詞」ですがこれだってothers(名詞)+short(形容詞)になっています。基本的に形容詞一語では後ろから名詞にかかりません。

 

 

したがってこの形も名詞と形容詞の間に何かが「省略」されていると疑って解釈していくのが基本姿勢です。

 

 

つまりこの文は全体で、some ~ and others…のセットが3つ続いた A, B, and Cという形をしていることがわかればコンプリート!です。

 

全体訳「青い目をした人もいれば、茶色い目をした人もいるし、鼻の高い人もいれば、低い人もいるし、背の高い人もいれば、低い人もいる」

 

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あとがき

今回は等位接続詞でつながった「文」と「文」の後半の文には一部「省略」が起こるという点について説明しました。

 

 

特に名詞+名詞、名詞+形容詞などの形は、パニックを起こす前に冷静に等位接続詞が何と何をつないでいるのかを判断していく「目」を養うことが大事です。

 

 

ぜひマスターして今後の英語学習にお役立てください。また会いましょう。

 

等位接続詞について集中学習したい方は以下のカテゴリー一覧をのぞいてみてください。等位接続詞でつまづきやすいポイントが一目でわかります。

 

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