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There is構文のthereはどんな時に「主語」になるのか?全パターンをご紹介します

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重要英文表現

今回の英文解釈の質問は

「There is~の文は~の部分が主語(S)じゃないですか?ところが英文を読んでいると、どう見てもthereの部分を「主語」として扱っているとしか見えない英文が出てくるんです。Thereの部分を主語にした英文っていったいどんな種類があるのでしょうか?」

です。この疑問に答えます。

 

●こんにちは、まこちょです。

 

みなさんもお馴染みThere is(are)~「~がいる・ある」の構文ですが、この構文思った以上に深いです(笑)

 

There is(are)~の構文というのは英文の中でも特殊な形をしており、Thereの後ろの文の主語(S)と動詞(V)がS+Vという並びではなくてV+Sとなっているのが特徴です。つまり「倒置」しているんですね。

 

There is a book on the sofa.

There is(V) a book(S) on the sofa.

「ソファーの上に本がある」

 

この英文でもお分かりの通り、通常Thereは英文の主語ではありません。なんせしっかりと後ろに英文の主語(S)がありますからね。

まこちょ
まこちょ

ちなみにThere is(are)~の構文については当ブログでも何回か記事にしておりますので、この構文の基礎を学習したい方は以下の記事を確認してからのほうがスムーズに今回の内容に入れるかと思われます。

 

There~で始まる英文の解釈方法とは?主語と動詞の位置をしっかりつかもう

 

ところがですね、このThere確かに意味的にはThere is~の主語ではないのですが、【英文法的には】主語の扱いを受ける場合があるんです。

 

しかもそのせいで、予期しないところでthereを置いたりする構文がちらほらとあり、thereが主語として取り扱われる場合があることを知らないと英文リーディングがしにくい場合があったりします。

 

そこで今回はthereを英文の主語(S)として扱っているパターンを完全網羅!事前にthereを「主語」として使う構文を知っていれば、英文解釈時に特に慌てることがなく読むことが出来るようになります。

 

以下の記事を読んでみてください。すると次の点であなたの英文リーディング能力は向上します。

 

▶ there~の文のthereを主語として使うパターンが分かる

 

ぜひマスターして今後の英文解釈の学習にお役立てください。

 

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これがThere is(are)~のthereが主語として認識されるパターンだ

最初はそれほど種類が多くないのかなと思っていた、このthereが主語になるパターンなのですが、思った以上に数が多くて驚きました。

 

しかもこの事実を知らないと英文解釈上、大影響を与えるものもあります。しっかりとパターンを押さえておいてくださいね!

 

thereが主語になるパターン①:付加疑問文

英語には「付加疑問文」といって、文の終わりに疑問文を置いて「~ですよね」と促す用法があるんです。例えば、

 

He is a student.

「彼は先生です」

 

この文の後ろに疑問文をつけて「彼は先生ですよね?」としたい場合は

 

He is a student, isn’t he?

 

と表現するんです。この時の注意点としては、

 

  • 元の英文が「肯定文」でしたら「否定文に」。「否定文」でしたら「肯定文に」と意味が逆になる
  • 主語をそのまま使う

 

というルールがあるのですが、この付加疑問文をThere is(are)~の文で表現するとどうなるのかというと

 

There is a book on the desk, isn’t there?

 

となるんです。

一見、問題ないかのように思えますよね?ところがThereの文は、本来thereが主語ではありません。この文ではa bookが主語のはずなのですが、

 

There is a book on the desk, isn’t it?

 

とはならないで付加疑問文の場合はthereをそのまま使うことになっているんです。まぁ言われなければそのままスルーして読んでも構わない箇所かとは思いますね。

 

ただし次のパターンは危険です。資格試験・入試などでよく出題され、しかも知らないと英文リーディングでやたらと苦労するパターンがコレです。

 

thereが主語になるパターン②:準動詞の意味上の主語

不定詞・動名詞・分詞を総称して「準動詞」といったりしますが、この準動詞はもともと動詞から派生したものですから、当然主語というものがあります。

 

例えばto 不定詞ですが、もし to speak English「英語を話すこと」を「ケンが英語を話すこと」と表現したい場合は、toの前にfor Aという形で表現する、という決まりがあります。

 

It is difficult for Ken to speak English.

「ケンが英語を話すのは難しい」

 

もちろん不定詞だけではありません。動名詞句も分詞句も意味上の主語をつける場合はそれぞれルールがあり厳格に守られています。この点は以下の記事を参考にしていただいて後で確認してみてください。

 

ところがですね、この準動詞の意味上の主語を置く場合にもthereの文の場合はthereを置くんですよね。これ、知らないとかなり厄介です。

 

例えばThere is a dispute among us.をIt is important…の文に組み込んでみましょうか。そうすると以下のように表現します。

 

It is important for there to be a dispute among us.

「私たちの間にはいさかいはありません」

 

want A to V「AにVしてほしい」という形がありますよね?このAだってVの意味上の主語ですのでthereを置くことが出来るんです。

 

She wouldn’t want there to be another fight.

「彼女はもう別の戦いは望んでいない」

 

何も不定詞句だけではありません。動名詞句や分詞(分詞構文)句などにもthereを意味上の主語として使うことが出来ます。

 

He wasn’t aware of there being a bus stop here.

「彼はここにバスの停留所があることを気づかなかった」

 

There being no taxis available, we had to walk home.

「タクシーを利用できなかったので、歩いて帰らなければならなかった」

 

いや~これは知らないと解釈上苦労しそうですね(笑)

 

thereが主語になるパターン③:関係代名詞の省略

これは直接there~の文には関係ないのですが、thereを主語とみなしているからこそ起こる現象として取り上げます。

 

みなさんは関係代名詞を使った文はおなじみかと思うのですが、関係代名詞は「目的格」の場合、省略することが可能です。

 

 

まこちょ
まこちょ

関係代名詞の省略について具体的に学習したい方は以下の記事をのぞいてみましょう。

 

関係代名詞の「省略」をあっさり見分ける方法とは?これが完全手順だ!

 

The man (whom) you want to see is out of today.

The man ⇐ [you want to see] is out of today.

「あなたが会いたい人は今日は出張しています」

 

このwhomは目的格なので省略することができます。

 

ところが、Thereの文に関係代名詞節がかかるときは、たとえ関係代名詞が「主格」の場合でも省略することが可能。何気にこれもびっくりですよね。

 

There is a bookstore (that) sells what you want.

「君の欲しいものを売っている本屋があるよ」

 

sellsの前に主語がありませんから、このthatは「主格」の関係代名詞です。ですがThereの文はThere V+Sの形になることが分かっていますので、このthatを消しても問題ありません。

 

また、関係詞節自体がThere~の文になった場合もthereの前の関係詞は省略することが出来るんです。

 

I’ve told you all (that) there is to tell.

I’ve told you all ⇐ [there is Sがない to tell].

「話すべきことは全部話した」

 

つまり関係詞にthereの文が絡むと、関係代名詞が主格だろうが目的格だろうが省略できるということですね、ああこわ…(笑)

 

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thereが「主語」に認識されるThere is 構文まとめ

さて今回はthere is構文のthereは本来主語ではないのに、構文上thereが主語として認識されている形を網羅してみました。たしかに知らないと、これは苦労するかもしれませんね。

 

ちなみに今回ご紹介した例外的な形は、英文解釈・和訳・大学入試など、実はいろいろな場面で見ることのできる「頻出例外」です。特に大学院で和訳問題を解かなければならない受験生は必須の知識といってもいいかもしれません。

 

ぜひマスターして、今後の英文読解にお役立てください、また会いましょう。

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