英文解釈のやり方がわからない?そんな方はここをクリック

あなたの英文精読の方法は本当に正しい勉強法ですか?具体的な英文リーディング方法を徹底的に語ってみたよ。

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英文解釈役立つ話

この記事は

「英文を精読学習したいのですが、具体的にどういった手順で精読をすればよいのでしょうか?もし適切な精読の方法があったら教えていただきたいのですが…」

と疑問に思っている英語リーディング学習者に向けて記事を書いています。

 

●みなさんこんにちは、まこちょです。

 

みなさんもうすうす気づいているかもしれませんが、このブログはコテコテの英文解釈ブログです。英文をごまかさずに、なんとなくふんわりとした知識ではなく確実に読み進めていくための方法論を皆さんと共有していくサイトです。

 

したがってある意味英文「精読」の具体的な方法論をぶち上げないままブログを運営していくのは明らかに片手落ちなんですね。

 

私がこのサイトで目指しているテーマは「誰でも正しく英文を読むことができる」「英文法は使うもの」「細かい重箱の隅をつつくようなマニアックな英文法って何それオイシイの?」です。

 

したがって英文法のちょっとした深い話を知りたい方は申し訳ないのですが私のもう一つのサイトの方を読んでいただけたら幸いです。あっちは若干マニアックに展開しております(笑)

 

英語学習には「精読」という学習方法があります。この精読という学習方法は、文字通り英文法の知識を総動員して(ただし細かい知識はいらないですが)、英文を正確に解釈することに特化する勉強方法です。

 

ともすれば英文法を解くための英文法学習になりがちな英語学習なのですが、そうではなく、せっかく英文法を学習したのだから、それを使って「読もうぜ!」「書こうぜ!」「しゃべろうぜ!」ということです。精読なんて言っても簡単なお話なんですよ。

 

ところがです。最近の英文リーディング参考書はことのほか親切ですよね。

 

ペラっとめくったら、これでもかと英文がしっかりと分析されてる。SVOCはもちろんのこと、やれ分詞構文やら名詞節やら、動名詞やら、関係代名詞節やら、こっちが考察するまえにしっかりと全部構文分析された表なんかが載ってたりするんですよね。

 

 

先に申し上げておきたいのですが、こういったいかにも至れり尽くせりの英文リーディング参考書を否定したりはしません。むしろある程度精読にきわまった英文学習者にとってはとても有益に英文リーディング学習ができる教材として、少なくとも私は評価しています。

 

ただ以下のような英文を見て、参考書に「この~ingは分詞構文ですね」とか説明されていて、思わず「そうだ!分詞構文だ!」と思ってしまっている英語学習者がもしいるのなら、注意が必要なのではないでしょうか。

 

Seeing me, she ran away.

「私を見ると、彼女は逃げた」

 

この英文は文頭の~ingというやつで、結論からいうとこのseeing以下は分詞構文です。

 

ですがね、文頭から始まる~ing…の形は分詞構文だけじゃありません。他にもいろいろな可能性があります。

 

まこちょ
まこちょ

文頭の~ingはそう簡単に処理できるものではありません。いろいろな可能性から(つまりクロスチェックして)導き出します。その過程を知りたい方は以下の記事を確認してみてください。

 

分詞構文は~ingからスタートするだけじゃない!意外に気づかない分詞構文の用法を紹介します

 

問題は、いろいろな解釈の可能性があるこの文頭の~ingの形を、参考書の「分詞構文ですね」という一言で、何の疑いもなく「分詞構文に違いない」と信じ切ってしまう英語学習者の学習姿勢そのものですね。

 

百歩ゆずってそういう学習法を「アリ」としてみましょう。ですがその姿勢のまま、試験場に赴いてみてください。なんならビジネスで目の前の英文メールに対峙してもいいです。

 

そうするといやがおうなしに気づいてしまうんです。その場所にはあなたにアドバイスしてくれる「人」や「参考書」はいないという事実に。

 

そうじゃないですよね。精読というのは、あなたが【1人で】正しい英文解釈をするためのメソッドを習得するための学習法です。

 

どう見ても複数の解釈の可能性のある、~ing形を「この解釈以外ありえねぇ!」と自分自身が自信を持って答えられるようになること、これが英文精読学習の神髄です。

 

けっして他人に「これだ!(キリっ)」と言われて「そうだ!」と同調するのが英文精読の学習法ではない、ということです。

 

では本気の精読はいったいどうやったらいいのか?と今回の質問のように知りたい方は正直多いと思うんですよね。

 

では教えます。そう、英文精読をするには、その前にかならず肝に銘じなければならない「やり方のコツ」というものがあるんです。

 

ただし!です。以下の記事で述べる私が考えている英文精読方法は「即効性」が正直ないんです。若干時間がかかるんです。それでもよければ以下の記事を読んでみてください。

 

以下の記事を最後まで読了すると以下の点であなたの英文リーディング学習方法はブラッシュアップします。

 

▶英文精読の正確な学習方法が分かる
▶精読をするとそれ以後の英文リーディングに弾みがつくことが分かる

 

ぜひ本物の英文リーディング精読法を会得して、何となく多読しかしていないフワッとした英文リーディング能力しか持っていない方と差をつけてくださいね。

 

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英文精読リーディングを確実に行うステップはこれだ

精読とはこれまで吸収した英文法を【使う】学習メソッド

精読というのは、あなたが身につけた「英文法」「構文」「単語」の知識を総動員して、あらゆる可能性を考えて英文を読むことです。

 

ということは、当たり前の話ですが、英文を本格的に読む前に、それなりの英文法の知識が必要ということですよね。

 

例えば~ingをみて、「この~ingは動名詞だ」と決めつけるのは早計ですよね。なぜって~ingは現在分詞だってあるわけですしね。

 

そう、英文精読とは、あらゆる可能性から、自分自身で最善の一手を選ぶ訓練と言って良いでしょう。

 

そのためにはあまりにもマニアックな知識はともかくとして、最小限の、読むのに苦労しない程度の英文法の知識は必要不可欠と言えます。

 

何はともあれ、精読にある程度の英文法の習得は必要不可欠だ

 

 

ですから、もし精読を行おうと考えている英文リーディング学習者で、英文法の知識が今一つなんだよなぁ~と思っている方は、広く浅くでいいですから【中学レベルの英文法はマスターしておきましょう】。

 

基本的な英文法を習得するとあることが分かってきます。それは英文法って意外に「形が似ているものが多いんだな」ということ。これが本当に意地悪なくらい多いんですよね(笑)

 

精読とは常に「クロスチェック」して、根拠を持って正しい方向にすすむ訓練方法

例えば英文法の単元に「不定詞(=to V)」というものがあるのですが、この不定詞、英語学習をしたことがある方はお分かりかと思うのですが、非常に難しい単元ですよね。

 

なぜって形こそ「to+動詞の原形」で同じなのですが、この不定詞って用法が3つあるんです。

 

その3つの用法をあなたは英文リーディング中にしっかりと使い分けて解釈しなければならないわけです。これ、簡単に言いますけど結構難しいですよ。

 

例えば次の英文の不定詞は「名詞用法」「形容詞用法」「副詞用法」のうちどれでしょう?

 

When to call him isn’t decided.

「いつ彼に電話したらいいかは決まっていない」

 

正解は名詞用法ですが、このように複数の解釈の可能性がある形から、ただ何となくフワッとした曖昧な感覚だけで処理しないで、正確に使い分けるのが「英文精読」というものです。

 

まこちょ
まこちょ

ちなみに不定詞の3用法をしっかり使い分けたい人は以下の記事がおススメ。精読をするということはどういうことかが分かるかと思います!

 

to不定詞の3用法を見分ける方法とは?たった一つのコツで完全に分かるコツ教えます

 

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TOEICの長文パートの問題集は「精読」には極めて不親切だと思う

よくTOEICの長文パート(Part7)のブラッシュアップのために、英文精読を取り入れようとする英語学習者をよく聞きます。

 

これまでTOEICの長文パートは尋常じゃないくらいくらいの長文量があるため、細かい訳はともかく全体の要点がおぼろげながらokとしていた英語学習者も、それでは長文スコアが頭打ちになることが分かったようで、今こぞって英語長文をしっかりと学習し直そうと、TOEIC学習の精読を取り入れようとする人が急増しています。

 

たしかにスキャニングといって、要点だけをとらえるだけの長文学習方法では限界があるでしょうね。

 

そりゃそうですよ。スキャニングができるということは英文全体をしっかりと読めることが前提になっていますから。全体の意味は分からなくても主要部分だけは分かるなんてそんな矛盾があるわけないじゃないですか。

 

ですが、ここで注意点。ちまたにあふれているTOEIC長文参考書(問題集)は、全部を確認したわけではありませんが、おおむね市販のTOEIC長文対策の問題集は長文精読をがっつり行うにはきわめて中途半端なものが多いです。

 

 

TOEICという試験は制限時間内に大量の長文を読み込まなければならないので、どうしても上記のように要点をつかむ、という点にポイントを合わせている参考書が多いんですよね。

 

 

つまり限りなく「実践主義」的な問題集が多いわけです。まちがってもTOEICに出題されそうな長文テーマを、しっかりと文法的に精読してスコアを上げよう、という趣旨の本はめったにありません。

 

TOEICの長文パートの問題集はおおむね「精読」には不向き

 

意外かもしれないが、英文精読の入門問題集は「大学入試用」が超おススメ

もし長文パート(Part7)のTOEICスコアを上げたい方がいたら声を大にして言いたいのですが、若干遠回りになりますが、大学入試用の英文解釈用問題集を使って英文精読の勉強をした方がいいです。

 

「え!今さら大学入試用!?マジかよ…」

 

いや、気持ちは分かりますけどね。ですが私もこれまで20年以上英語学習の現場にいて確信しているんですが、

 

 

英語長文学習に「TOEIC用」とか「大学入試用」とかの垣根は正直全然ないんだよね。

 

 

先ほども言いましたがTOEIC長文対策として、精読を中心に取り扱っている参考書は「皆無」と言っているんです。今後はどうだかわかりませんが、少なくとも私が目を通した限りではそういった参考書は全くないんです。

 

実践力を求めているTOEICer(?)にとって精読書は一見遠回りだから、正直言って商売として需要があまりないんですね。

 

ところが、大学入試用の長文参考書というのは、初めてガチで長文を本格的に勉強したい!という人でごった返しているわけです。つまり精読は「需要」の固まりなんですよ。

 

そういった需要のある精読(英文解釈参考書)なので、TOEIC用の問題集とはそもそも目的が違います。大学入試用の英文精読参考書は、それはそれは細かく丁寧に説明がされています。

 

したがって、もし習いたての英文法をどうやって英文解釈に使っていこうかと考えている人にとって、大学入試用の英文解釈参考書は非常に理にかなっているということになります。

 

英文精読問題集は「大学入試用」を使うのがベスト

 

 

まこちょ
まこちょ

だってしょうがないじゃないですか、TOEIC用の「精読」学習グッズがほぼないんだから(笑)。TOEIC用の具材をつかって本格的な英文解釈メルマガでも開設しようかな?

 

 

英文精読リーディングに「見栄」はいらないんじゃないですか?

 

 

これが私の考え方のすべてです。世の中の英語学習はやれ「TOEIC用」だの「TOEFL用」だのと、やたらに「~用」とかいう言葉で英語学習者を【分類】しようとすることが多いですよね。

 

じゃあお聞きしますが、TOEIC専門の英文法単元があるとでも言うのでしょうか。筑波大学用英文法とかね。

 

無いでしょ?

 

本来英語学習には「~用」なんて垣根があるはずありません。今私はビジネスで英語を使うから、大学入試用、TOEFL用の英語学習参考書を使わない、なんていう発想はとても愚かだと思いますね。

 

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ある程度の暗記 → 精読 →多読が最強の学習方法

先ほども言ったように、英文を精読するのにあたって、ある程度の英文法の知識は必要不可欠です。ですが100%の知識は必要ないですし、そもそも100%使いません(笑)。

 

英文を精読すると何が鍛えられるのかというと以下の点が超重要です。

 

【精読のメリット】

  • ①誤訳が少なくなる
  • ②根拠を英文の意味からではなく形から求めるようになる
  • ③英文の型から同じような文法事項でも【優先順位】をつけて問題にあたるようになる
  • ④最終的に構造から判断できるという安心感から、英文をリラックスして読めるようになる

 

特に重要なのは④で、精読ができるということは、英文の構文図を根拠を持って自分で作れるということに他なりません。

 

よくカン違いされるのが、英文参考書に載っている「構文図」を見て英文解釈をするのではなくて、最終的に「構文図」を正確に自分で作成できるようになるのが精読の極意です。

 

自分で自信をもって構文図を表現できるということは、英文解釈の絶対の自信につながりスムーズに英文を読むことができることにつながります。

 

と、こんなことを言うと必ず以下のようなことを言い出す英語学習者がいます。

 

でも精読なんかしていたら文章を読むのが遅くなってしまうのでは?

 

こういった考えを持つのは英文リーディングに「速さ」を求めるなら当然出てくる質問ですよね。

 

英文精読は「自分自身」でしっかりと根拠を持って英文を読むプロセスの確認です。ですので一度、英文を構造的にしっかりとらえることを前提にしていますので、どうしても英文リーディング速度の一時的なダウンは避けられません。

 

ところがこの精読での速度ダウンを補うための方法があるんです。それは多読をすること。

 

精読と多読は「ワンセット」

なぜかこれもカン違いされている英語学習者が多いのですが、「多読」には2種類のパターンがあるんです。

 

【2パターンの多読方法】

  • ①比較的簡単な英文をどんどん読んでいく
  • ②精読した英文を何度も読む

 

多読というとペーパーバックなどを使って比較的平易な英文をこれでもかと英語をなるべく英語のまま読むというイメージがあって、それは間違いではありません。

 

ですが多読にはもう一つ、②のように構造を把握した英文を自分の脳になじませるために行う「多読」方法もあるんです。

 

そもそも英文の構造はある程度決まったパターンしかなく、そのパターンを把握するために英文精読という方法があるのですが、これだけではまだまだ自分のものにすることは難しいです。

 

そこで多読を取り入れ精読した文章を何度も読むことにより、英文構造を自分の英語脳にしみこませるようにします。

 

こうすることによって精読することによって得られた構造パターンを自分の血肉にすることができるというわけです。

 

つまり「精読→多読」というラインは英文解釈リーディングに必須のパターンだということを押さえてください。

 

しかもこの多読は「黙読 → 音読」の順に行うとなお良し。精読のみをしてあとは知らない、という英語学習方法はけっこうな悪手になりますよ!

 

まこちょ
まこちょ

まさにこれって…そう「習うより慣れろ」ではなくて「習って慣れろ」なんですよ。

 

まこちょ
まこちょ

音読の方法については以下の記事を参照してください。正直音読のやり方もめちゃくちゃ深いです。

 

英語学習に「音読」がなぜ必要なのか?英文リーディングで一番重要な音読の効果を語るよ

 

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あとがき

今回は英文リーディングに精読を取り入れるときの方法とコツみたいなものを解説しました。

 

当ブログの「知らないと損をする英文リーディングの話」は、まさに今回でいう英文精読の方法を体系的にみなさんと学習していくブログです。

 

当ブログも精読に限らず、最終的にはどんな英文でもすらすら自分の力で読めるようになる、というのを目標にかかげています。そのためには正確に読めることが大前提ですね。

 

学習した英文法の知識をどうやって英文を読むときに使っていけばよいのか?これがこのブログのメインテーマです。ぜひマスターしていただいて、あとは気のおもむくままに読みまくってください。

 

英文をすらすら読めると楽しいですよ!

 

また会いましょう。

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コメント

  1. りょーこ より:

    こんにちは。いつも為になる記事ありがとうございます。
    自分ではわかっていたつもりでも、まだまだなんだと思い知らされます。

    今はTOEIC800点に向けて、大学受験用の英文解釈の参考書をやっています。
    問題文が短いので、それだけやっていたら長文読めなくなるんじゃないかという不安もあります。

    参考書でやった短い文を音読するのと平行して、長文も進めたほうがいいのでしょうか。
    それとも一旦は精読に集中するのがいいでしょうか。

    アドバイスをお願いいたします。

    • まこちょ まこちょ より:

      りょーこ様

      いつも当ブログをお読みいただきまして誠にありがとうございます。

      確かに英文精読は英文リーディングの【底上げ】に威力を発揮する学習法で、私も当ブログでその点を特に重点的に解説しています。
      ですが、もしTOEIC800を狙っていくのでしたら、同時に多読の要素を入れるといいです。

      りょーこさんのTOEICスコアが現状どのくらいなのかは分かりませんが、TOEICのリーディングパートを時間内ですべて解き終わるには「精読」系の学習だけでは正直対応しきれません。どうしてもTOEIC問題集を使った訓練が必要不可欠です。

      おススメはTOEICの問題集を使った速度重視の多読と、精読の訓練を3:1の割合で学習に組み込む方法です。
      具体的な学習方法は「まこちょ英語ブログ 精読 多読」で検索をかけてみてください。

      頑張ってくださいね!

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