この記事は
「文中のthat節がよく分かりません。やれ「接続詞」だの「関係代名詞」だの「同格」だの正直うざく感じます。何とかthat節をスムーズに理解できる学習手順を教えてくれないでしょうか?」
と悩んでいる英文リーディング学習者に向けて記事を書いています。
●みなさんこんにちは、まこちょです。
英文解釈を行う上で、文中に登場するthat節の種類を正確に把握することは非常に重要です。このthat節の種類が全く分からないのは、はっきり言って英文リーディングでは死活問題と言ってもいいでしょう。
「何だよ、たかだかthat節でそんなに目くじら立てることないじゃん、要はフィーリングでしょ?フィーリング!」
とか思っている方、本当にそうでしょうか。
例えば次の2つのthat節を含んだ英文ですが、この英文をしっかり正確に英文解釈できますか?
例①
I got to know the fact that he had experienced last year.
「私は去年、彼が経験した事実を知った」
⇒ thatは「関係代名詞」
例②
I got to know the fact that he had experienced it last year.
「私は去年、彼がそれを経験したという事実を知った」
⇒ thatは「接続詞」。前の名詞と「同格」の関係
例①の文はthe fact「事実」の具体的内容は、この文だけでは判断できませんが、例②の文は間違いなくthe fact 「事実」= that he had experienced it「彼がそれを経験した(こと)」です。
この2つの文の違いは間違いなくthatの種類によるものですが、the factの内容が分かるのとそうでないのとでは、英文解釈上えらい違いですよね。
とてもじゃないですが英文中に出てくるthat節を「ただ何となく」解釈しているだけでは、レベルの高い英文リーディングはできません。
したがって当ブログでもこの「that節」の処理方法は、これまで幾度となくご紹介してきました。そのくらい大事なんですね。
それにもかかわらずthat節の学習方法がよく分からないと頭を悩ませてしまう英文リーディング学習者は多いです。難易度が高いですから。
そこで今回は英文リーディング中級者(上級者?)への登竜門、that節の学習方法と手順についてご紹介します。
とにかくハマりやすいこのthat節ですが、正しい学習手順で取り組めば必ずやあなたの力になってくれるでしょう。以下の記事を最後まで読了すると、次の点であなたの英文リーディング力は著しく向上します。
ぜひマスターしていただいてthat節、ぜひものにしちゃってください!
まずは文中に出てくるthat節の種類をざっくり知ろう
文中に出てくるthat節はとにかく種類が多いです。ですから一気に覚えるのは効率が悪いし、だいたい覚えられません。
まずはざっくりとthat節の全体像をつかみましょう。ポイントとしては
【that節の学習手順Ⅰ】
- ① thatは万能選手であることを理解する
- ② that節は名詞・形容詞・副詞の性格を全部持ちそれぞれ訳し方が違う
以下の記事はthat節の全体像を把握できるように作成しました。先ほども書きましたがまずは【ざっくり】が合言葉です(笑)
「関係代名詞」と「接続詞」のthat節の違いについて学習する
that節の全体像をつかんだらいよいよ具体的に細部を見ていきます。この時のポイントは頻出度合いの高いthat節のパターンから学習していくというところです。
【that節の学習手順Ⅱ】
- ① まずは「関係代名詞」と「接続詞(名詞節)」のthat節の違いから入る
- ②「完全な文」と「不完全な文」について知る
そこで以下の記事を突破口にthat節を細かく学習していきましょう。so~that….みたいな形はある意味目立つ(?)ので、まずは後回しです。
またここで、接続詞と関係代名詞はそれぞれ後ろの文がどうなるのかを【本格的に】学習するのがベスト。「完全な文」「不完全な文」という考え方はthat節を見分けるのに欠かせない要素です。
接続詞のthat節(名詞節)が理解できたら「同格」にチャレンジ
「接続詞」と「関係代名詞」のthat節の違いがはっきり理解できたらもうこっちのもの。ここからは接続詞のthat節のさまざまなバリエーションについて学習していくのがおススメです。
特に接続詞thatの前についている名詞と「同格」の関係を作るものは英文中でよく見る形で、必ず会得しておきましょう。
ここまで完璧に理解すると、先ほどの例文①②のthat節の違いがはっきりと分かるので成長のあとにびっくりします(笑)
副詞節のthatは「形」が決まっていることに注意する
接続詞のthatは「名詞節」ばかりではありません。「副詞節」を作る接続詞のthatもあるんです。
と、こんなことを書くとなんか接続詞のthatって面倒くさいな、と思うかもしれませんが実はそうではありません。特にこの副詞節のthatは「形」が特徴のあるものばかりですので見分けやすいんです。副詞節のthatのポイントは
【副詞節のthatの学習ポイント】
- ①so~that / such~thatなど形に特徴がある
- ②thatは接続詞なので、後ろの文は「完全な文」になることに注意する
特に②のポイントに注意。この副詞節のthatはトラップ的な問題があったりするのでthatの後ろの形を見るのが特に要求されるんです。
以下の記事に注意ポイントを含めた「副詞節」のthatについてどっぷりと学習できますので確認してみてください。
that節の学習手順についてのまとめ
今回はthat節を100%理解するための学習方法についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
that節は上記でも述べた通り、用法がとても多くて苦手な方はとことん苦手でしょう。ですが学習手順を間違えなければ、思った以上に簡単にthat節をモノにすることができます。
that節の学習方法をまとめると
- ①接続詞のthatと関係代名詞のthatの違いについて知る
- ②接続詞thatには「名詞節」と「副詞節」がある
- ③見分けるにはthatの後ろの文がどうなっているのか知ることが重要だ
と、この3つをしっかりと押さえながら学習してみてください。
また会いましょう!
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