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カンマありの関係代名詞(非制限用法)の訳し方は3パターンあるってホント?

関係詞

この記事は

「先生、関係代名詞の非制限用法(関係詞の前にカンマがついているもの)があるのですが、どうやって読めばいいのでしょうか?」

と悩んでいる英文解釈リーディング学習者に向けて記事を書いています。

 

●みなさんこんにちは、まこちょです。

 

関係詞使った英文には、よく見ると関係詞の前にカンマ(,)がついたりつかなかったりしているときがありますよね?もちろん英文を作成した方が「なんとなく」カンマをつけたわけではありません。

 

このカンマありの関係詞を非制限用法とか継続用法とか言ったりするのですが、いったいカンマありとカンマなしの関係詞は何が違うというのでしょうか。今日はその点について解説したいと思います。

 

以下の記事を読了すると次の点であなたの英文解釈能力は著しく向上します。

 

▶ カンマありの関係詞とない関係詞の違いが分かる
▶ カンマあり関係詞の解釈方法が分かる

 

ぜひ以下の記事内容をマスターしていただいて今後の英文リーディングにお役立てください。

 

限定用法(制限用法)と継続用法(非制限用法)の違い

まずはカンマなし関係詞(限定用法、または制限用法)とカンマありの関係詞(継続用法、または非制限用法)の違いについてしっかりと理解しておきましょう。例えば次の2つの例文ですが、違いが分かりますか?

 

【問】それぞれの娘は何人いますか?

例①

Mr. Smith has a daughter who is a doctor.

 

例②

Mr. Smith has a daughter, who is a doctor.

 

 

この2つの文の違いは関係詞の前にカンマがあるかないかの違いだけですが、これだけでもだいぶ2つの文のニュアンスは変わります。

 

 

例①は限定用法ですが、この文は関係詞節を使って「娘」を限定しています。つまりスミスさんは娘が【複数人】いるのですが、その中で「医者である娘」と娘をチョイスしているんですね。

 

 

したがって、例①は娘の具体的な人数は分かりませんが、【少なくとも娘は2人以上いる】ことは確定しています。

 

 

ところが例②の非制限用法(継続用法)はそういったニュアンスになりません。なんせ先行詞と関係詞をカンマでぶった切っていますからね。

 

 

このカンマは【関係詞を使って先行詞を後ろから限定(制限)する必要はないんだぜ】という印です。

 

 

つまり例②では、スミスさんの娘は「1人」しかいないのです。1人ですから、関係詞を使って「○○人の娘の中から先生である娘」と限定する必要がないんですね。

 

ここで限定用法と非制限用法についてまとめておきましょう

 

限定用法(カンマなしの関係詞)

⇒ 後ろから関係詞によって限定(セレクト)している

 

非制限用法(カンマありの関係詞)

⇒ 後ろから関係詞で限定する必要なし

 

 

ということは次のような英文は関係詞の前に必ずカンマをつけなければダメだということもお分かりかと。

 

This is Kyoto, where we lived three years ago.

「ここは京都で、3年前に住んでいた」

 

なぜって京都は世の中に1つしかありませんからね。したがって選択の余地がないわけですから、後ろから関係詞で「限定」する必要がありません。これをカンマなしで表現してしまうと大変ですよね。

 

This is Kyoto where we lived three years ago.

 

 

このように表現してしまうと、まるで「世の中に京都が何か所かあり、その中で私たちが住んでいた京都」というニュアンスを相手に伝えてしまうのでおかしいことになります。

 

非制限用法の訳し方

このように、非制限用法はカンマをつけて表現するので、カンマ以下の関係詞はあくまでも「付け足し」にすぎません。

 

補足的に述べているだけなので、解釈の方法もカンマの前まで一気に訳し、その後でカンマ以下を補足的に訳すのがいいでしょう。

 

The next day she reached Seattle, / where she came across him.

 

「翌日彼女はシアトルに着いたのだが /そこで彼女は彼にばったり出会った」

 

非制限用法の訳し方は3種類!?

このカンマありの関係代名詞は、通常は関係詞をandに置き換えて「そして」というニュアンスで訳せば問題ないのですが、実は3種類の訳し方があるのは覚えておいたほうがいいです。

 

【非制限用法の3つの訳し方】

  • ① and「そして」
  • ② but「しかし」
  • ③ because「なぜなら~だからだ」

 

なんとand「そして」の訳し方だけじゃなく逆接のbut「しかし」や理由because「なぜなら~」とも訳せるんです。これはびっくりですよね。

 

特に③のbecauseは「因果関係」を作るので意外に重要な訳し方になるのは覚えておきましょう。

 

 

まこちょ
まこちょ

英文中の因果関係をしっかりと押さえることは英文リーディング力を大幅に向上させる大切なもの。以下の記事で「因果関係」について完璧に対応できるようになっておきましょう!

 

「因果関係」を作る動詞とは?使い方をマスターすると英文リーディング力がめちゃくちゃ上がる!

 

ちょっと練習してみましょうか。

 

例①

She lent me some books, which were not so interesting.

 

この英文は「, which」と非制限用法が使われています。試しにwhichの部分を(         )にして訳してみましょうか。

 

彼は私に本を何冊か貸してくれた(           )それほど面白くなかった]

 

前後の文脈から判断して(     )に入るのは逆接、つまり「しかし」とすると意味が通ります。

 

例②

I like him, who is kind to everyone.

 

 

これは?やはり前後の文脈から適切な訳を考えてみましょう。

「私は彼が好きだ (               ) 彼はみんなに優しいからだ」

 

(               )の後ろの英文を見ると「私は彼が好き」な理由が書かれていることが分かります。したがって(    )にはbecause「なぜなら」の訳がふさわしいと分かるわけです。

 

「私は彼が好きだ ( なぜなら ) 彼はみんなに優しいからだ」

 

,whichの先行詞は前の「名詞」だけではない!

 非制限用法にはもう1つ、要注意なポイントがあります。とはいっても「, + 関係詞」全般に言えることではなく、「, which」【だけ】に設けられたルールなんです。

 

大体関係詞がかかる先行詞というのは、関係詞の前の名詞【1語】であることが多いわけですが、この「, which」はかかる先行詞が1語とは限りません。

 

, whichの先行詞について以下にまとめましたので確認してみてください。しかし, whichって万能だよなぁ(笑)

 

「, which」の先行詞

  • ① whichの前の「名詞1語」
  • ② whichの前の文の「1部分(句・節)」
  • ③ whichの前の文「全部」

 

え!関係詞の先行詞って「名詞1語」だけじゃないの!?初めて知ったんだけど!

 

少し例文で確認してみましょう。

 

例①

He wore a brown suit, which was made in Italy.

「彼は茶色のスーツを着ていたが、それはイタリアで作られたものだった」

 

この例文でwhichが指す先行詞はa brown suit、つまり「名詞」ですね。これはオーソドックスな形で、特に問題はないかと。ところが

 

例②

He said that he wasn’t afraid of ghosts, which wasn’t true.

「彼は幽霊は怖くないと言っていたが、それは本当ではなかった」

 

この例文のwhichの先行詞はghostsではなく「彼が幽霊は怖くない」という節全体です。このようにwhichの先行詞は前の文の「1部」も先行詞にできるんですね。

 

He tried to solve the problem, which I found impossible.

「彼はその問題を解決しようとしたが、私は不可能だと思った」

 

whichの先行詞はto solve the problem、ちなみにwhichはbutと同じ意味で訳しています。

 

しかも, whichの先行詞はこれだけではありません。なんと前の文「全部」という場合もあるんです。

 

例③

I got a score of 100, which encouraged me a lot.

「私は100点を取った、それは私をとても勇気づけてくれた」

 

この文のwhichの先行詞は前の文「全体」、つまり「私は100点を取った」です。こんな使い方もできるんですね。

 

It rained all day yesterday, which I expected.

「昨日は1日中雨だったが、それは思った通りだった」

 

whichの先行詞はIt rained all day yesterdayです。

 

このように, whichの形は、他の「, +関係詞」と違って、先行詞の幅が非常に広いので注意です。

 

以上のことを踏まえた上で今回の課題例文にチャレンジしてみましょう。非制限用法の処理が非常にスムーズに行えることに気づくはずです。

 

非制限用法の英文演習

【課題】
①Even fish living in the Amazon River rely on fruits dropped from forest trees. ②In turn, the fruit trees depend upon these animals to eat their fruit, which helps them to spread their seeds to far-off parts of the forest. 

【単語・表現】

  • rely on 「~に頼る」
  • in turn 「代わりに」
  • depend on「~を当てにする」
  • spread「~を広げる」
  • seeds「種子」
  • far-off parts of「~の遠く離れた場所」

 

解説

Even fish(S) living in the Amazon River rely on(V)
アマゾン川に生息している魚でさえ、…に頼っている」

 

「最初に出てきた前置詞のついていない名詞を文の主語と考える」のは英文解釈上、特に重要なポイント。今回はその主語にliving…と現在分詞が修飾しています。

 

 

… rely on(V) fruits dropped from forest trees.
森の樹木から落ちた果実に頼っている」
 
 
relyという動詞(V)がもう出てきていますから、接続詞もなしに動詞はもう文中には現れませんよね。したがってここではdroppedが動詞ではなくて、過去分詞として前のfruitsにかかっていることを判断していきます。
 
 
まこちょ
まこちょ

過去形と過去分詞が同じ形をしている単語は意外にやっかいですよね~。あっさり見極めたい人は以下の記事がおススメですよ。

 

過去形と過去分詞の形が同じ動詞はどうやって見分けるのか?3パターンをマスターせよ

 

 
 
【第1文の全構造】
 
Even fish(S) ⇐ [living in the Amazon River]
アマゾン川に生息している魚でさえ
 
rely(V)
頼っている
 
on fruits ⇐ [dropped from forest trees].
森の樹木から落ちた果実に
 
 
 
第2文は
 
 
In turn, the fruit trees(S) depend upon(V) these animals(O) to eat(C) their fruit… 「代わりに、果樹はこれらの動物【が】その果実を食べることを当てにしている」
 
depend uponは後ろの不定詞と合体してSVOCの第5文型を作っているのが注目ポイント。動詞 O to Vの形ですね。SVOC文型はOとCに「主語 ⇒ 述語」の関係があるように訳すのが重要です。
 
 
 
, which helps them to spread their seeds to far-off parts of the forest. 
 
 
さて, which…の非制限用法です。whichの先行詞と前後の文脈の論理関係をしっかりつかんで解釈していきましょう。
 
themが「果樹」を指しているのは前の文を見て判断できますので、whichの後ろの文は「果樹が種子を森の遠く離れた場所まで広げるのに役立つ」と解釈できます。help A to Vで「AがVするのに役立つ」。
 
 
ということはwhich以下の内容は前の文の「理由」であることが明白ですよね。
 
 
whichの先行詞はどれでしょう?ここでは前の名詞「果実」ではないことは分かりますよね。「果実が役立つのではなく「動物が果実を食べること」が役立つのですから。
 
 
そう、つまりこのwhichの先行詞はthese animals to eat their fruitの部分を指していると分かるわけです。
 
 
【第2文の全構造】
 
In turn,
代わりに、
 
 
the fruit trees(S)
果樹は
 
 
depend upon(V) these animals(O) to eat(C) their fruit
これらの動物【が】その果実を食べることを当てにしている
 
 
, which helps(V) them(O) to spread(C) their seeds to far-off parts of the forest. 
なぜならこのことは果樹が種子を森の遠く離れた場所まで広げるのに役立つからだ。
 
 

あとがき

さて今回は非制限用法の解釈方法について解説しましたがいかがでしたでしょうか。

 

カンマありの関係代名詞を見たら、確かにだいたいは「そして」と前から訳せば問題がないことが多いのですが、ごくまれに前後の文脈をしっかり理解して訳出しなければ意味がつながらない場合があるということはよく覚えておきましょう。

 

また, whichの場合は先行詞の箇所に注意!ですね。

 

ぜひマスターして今後の英文解釈にお役立てくだされば幸いです、また会いましょう。

 
 

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