この記事は
「英文の主語(S)と動詞(V)の見つけ方がよく分かりません。短い文でしたらすぐに主語と動詞を見つけることができるのですが、ちょっと英文が複雑になると途端に分からなくなるんです。長い英文の中から主語と動詞を簡単に見つけるための英語学習方法があったら教えてほしいのですが…」
と悩んでいる英文リーディング学習者に向けて記事を書いています。
●こんにちは、まこちょです。
どんな長い英文でも必ずあるもの、それは主語(S)と動詞(V)です。これだけは譲れません(笑)
したがって英文リーディングをするとき、まず考えるべきは英文の主語と動詞を見つけることです。見つかりさえすれば「Sが何だ」の部分が確定しますから、最低でもその英文が何を言いたいのかが即座に分かるのです。
ですがこの主語と動詞の発見はそんなに口で言うほど簡単なものじゃないんです。特に主語と動詞が周りの修飾語句で埋まってしまっているような一見非常に読みにくい英文などは、なおさら主語と動詞を見つけることが難しくなります。
「英文の主語と動詞を見つけられれば、その英文解釈の『半分』は終わったようなものだ」
というのは、私が英文解釈の授業をするときに必ず言う言葉です。そのくらい主語と述語の発見は英文リーディング上、超重要ミッションといってよいでしょう。
実際当ブログでも主語と動詞については過去記事にてこれまで何回かご紹介しています。
そこで今回は複雑な英文の主語と動詞がどうしても見つけられない方に、どのような学習をすると、すんなり主語を見つけることができるようになるのか、学習方法を徹底的に解説いたします。
ぜひ以下の記事の手順通りに生地を読み進めてみてください。すべてを読了するころには英文中の主語と動詞がかなり確信をもって見つけられるようになっているはずです。
この記事を読んで得られる英文解釈ポイントは
ぜひマスターしてあっさり主語と動詞を見つけられるようになってくださいね
主語と動詞の見分け方についての学習方法はこれだ
「英文中には必ず主語と動詞がある」
この事実は英文リーディングが苦手な人も得意な人も必ず頭に入れておかなければなりません。例えば次の図をちょっと見てください。
- ①SV
- ②SV+C
- ③SV+O
- ④SV+OO
- ⑤SV+OC
これは英文を構成する文型、すなわち「5文型」というやつです。どんなに長い英文も基本は上記の5つのパターンのどれかに分類されるんです。
ですがどの文型になったとしてもSとVの部分だけは絶対に変わらない揺るがない部分です。
さらにこの5文型をVを境にして2つに分けてみましょう。そうするとSVまでが「半分」、そして動詞の後ろの部分がもう「半分」です。
だからこれが主語(S)と動詞(V)を発見できるということは、それだけで英文解釈の「半分」が終了していると言われている所以なんです。
しかもこの表をじっくり見ていただきたいのですが、SとVの部分というのは英文の「左側」にあるのがほとんど、というか全部ですよね。そして英文というのは大文字から、つまり左側から読み始めるわけです。
つまり主語と動詞が発見できないということは、その時点でその英文のリーディングは「終了」、言い換えるとその英文は「読めない」ということになります。
英文リーディングは主語と動詞の発見が「前半」のハイライトだ!
主語をスムーズに見つけるカギは「名詞」
英文の主語を見つけるための学習法として非常に重要な意味を持つ品詞は「名詞」です。
英語は別名「名詞」の言語と言われるくらい英文中に名詞が使われます。したがって英文中の名詞の使われ方を学習するのが、リーディングをスムーズに行うのに必須の条件。
しかも主語になる名詞は英文で使われる名詞の中でもかなり特徴があり、その特徴をしっかりつかむのが効率よく主語(S)を発見するのに必要な条件です。その特徴とは
【英文の主語(S)になる名詞の特徴】
- ①前置詞が前についていない名詞
- ②文頭から読んで初めて出てきた名詞
- ③動詞の前にある名詞
です。この名詞の特徴を具体的に学習できる記事が以下なのですが、以下の記事は必ず上から順に読んでいくのをおススメします。
この2つの記事で動詞の【前】にある主語(S)を見つけるのは簡単になります。まずはこの2つの記事の内容をしっかり理解して「空気」になるくらい反復練習を繰り返してみてください。
この辺の手順が特に頭で考えずに、自然と基本姿勢としてできるようになってくると英文解釈はもうもらったようなものですよ(ニヤリ)
前置詞+名詞に関する学習方法
上記の記事を読んでいると、要所要所で『前置詞+名詞』というフレーズが何度か出てくるのがお分かりかと思います。
前置詞のついている名詞は英文中の主語(S)を見つけるときに何かと邪魔になるもの(笑)なのですが、この『前置詞+名詞』はこの時点で処理方法を覚えておいたほうがいいです。
確かに英文の主語と動詞が押さえられれば、最低限その英文が言いたいことは分かるのですが、より細かいリーディングをするためには、最終的には前置詞+名詞の部分も解釈しなければならないのは当然ですね。
ぜひ以下の記事を読んでみてください。この記事で前置詞+記事の処理の仕方と考え方があっさり分かります。
特に主語(S)である名詞を修飾する「前置詞+名詞」を攻略すると、【どんな】主語であるか具体的に分かりますから超おススメです!
さて、ここまでご紹介した記事を読んでいただくと、英文の主語(S)の見つけ方なんて余裕じゃね?と思えてくるから不思議(笑)波に乗ってきたところで次のステップに進みましょう。
え?英文中に出てくる主語と動詞は1つとは限らない?
英文の主語と動詞は基本1つの英文につきワンセットが普通ですよね?ところが英文は接続詞などを使って英文を2つ以上つなげたり、関係詞節などの主語(S)と動詞(V)で構成されている「句」を使って修飾したりなど、実は英文中に何個も主語(S)と動詞(V)が出てくるのがむしろ普通です。
そうするといったいどの主語(S)と動詞(V)がその英文の【メイン(主節)】の英文か分からなくなってしまうじゃないですか。
ところが英語は主節の英文は基本1つというルールがあります。つまり英文中に出てくる多くのS+Vの中から、これがこの英文の主節の主語と動詞だ、と判別する方法があるんですね。
その点をまとめた記事が以下になります。意外にあっさり判別することができますのでこの記事は必ず読んでいただきたいです。
ちなみに上の記事を読むと、「省略」されている接続詞や関係代名詞の場所もはっきり分かるようになるからおススメだよ~!
もし動詞(V)の前に主語(S)が無かったら?の対処法
何度も言いますが、主節の英文には主語(S)と動詞(V)が必ずあります。ない英文は存在しません。
ところがですね、どんなに頑張って探しても、動詞の前に主語がない!そんなシチュエーションがあったりします。信じられないかもしれませんがこれが現実です(笑)
もちろんこれまでの記事を熱心にお読みいただいたあなたからすれば「ふざけんじゃねーよ!」の一言も出そうなものなのですが、実は英文にはこのような「例外的事項」があるんです。
ですが心配ありません。先ほども申し上げた通り、英文には必ず主語と動詞があるのですから、もし動詞の前に主語がない場合は、発想を変えて動詞の後ろを探すしか方法がないわけです。
こういった例外的な構造をした英文を「倒置」していると言ったりしますが、案外英語業界では頻繁に起こります。ですからむやみに怒りを貯めずに、そういった例外的な文章を見たら、素直に頭を切り替える余裕が求められます。
そこで耐性をつけておく意味で、以下の記事を読んでみてください。特に身近なThere is(are)~の文も実は倒置だった!なんて知っておくと主語動詞を見つけるうえで幅が広がると思いますよ?
ちなみに上記の記事でもありますが、英文の倒置パターンは本当に種類が多いですし、倒置そのものの難易度が高いです。
今回は英文の主語(S)と動詞(V)を見つけるための学習方法をご理解いただくのが主ですから、もし本気で倒置の文について極めたいぜ!という方は以下の「倒置の学習方法」をクリックしてみてください。
ちなみに中には倒置とかそういう問題ではなく、本気で主語がない場合もあります(笑)ここまでくるとギャグ(?)ですが、散々英文中の主語(S)と動詞(V)の見つけ方を極めたあなたは、最後の仕上げに覗いてみるのも一興かと。
なんかさ…英文法のルールって何?オイシイの?ていう感じだよね
主語と動詞の見つけ方についての学習方法まとめ
さて、今回は英文の「主語と動詞」を正確に発見するための学習方法についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
主語と動詞の見つけ方の学習方法についてまとめると
- ①英語の主語になれる名詞にはちゃんとルールがあることを理解する
- ②主語になれない品詞を理解する
- ③例外的な形(倒置)が存在する
この点を踏まえながら、上記の学習手順にしたがって主語と動詞を見つける訓練をするとベストです。
ぜひマスターしていただいてスラスラと英文を読むための原動力にしてくださいね!
また会いましょう。
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